暗号戦史
「キ行 作品」
作品名 巨大戦艦大和はなぜ沈んだのか     (大和撃沈に潜む戦略なき日本の弱点)
著者名 中見 利男
発行日:平成17年12月25日
出版社:日本文芸社
形式:パンドラ新書
目次
はじめ情報戦争に
第1章 日本が世界に誇る巨大戦艦「大和」
第2章 「大和」、その孤独な戦い
第3章 日本軍を翻弄し続けたアメリカの戦略
第4章 情報戦争に敗れていた日本
第5章 「大和」を沈めたのは日本人自身だった!
第6章 撃沈された国家・日本と、その再生
おわりに
ストーリーの概要
 太平洋戦争時、沖縄特攻で沈没するまでの大和の孤独な戦いと、アメリカの戦略に翻弄され続けた日本の敗因を検証。
「進歩のない者は決して勝たない。負けて目覚めることが最上の道だ。日本は進歩ということを軽んじ過ぎた。私的な潔癖や徳義にこだわって本当の進歩を忘れていた。敗れて目覚める、それ以外にどうして日本が救われるか。今目覚めずしていつ救われるか。俺たちはその先導になるのだ。日本の新生にさきがけて散る。まさに本望じゃないか。」
 上記の言葉は、戦艦大和と共に東シナ海に散った臼淵磐大尉が残したものである。
戦艦大和の一生を語りつつ、上記の言葉を現代の日本に訴える本。現代の日本の問題点を指摘している。

暗号について
「第4章 情報戦争に敗れていた日本」に、
 ・第2次世界大戦と日米情報戦争の真実
 ・リメンバー・パールハーバーの世論を形成した情報戦の真相
 ・ミッドウェーの勝敗を決した暗号戦」「米情報機関が仕掛けた暗号戦の罠
 ・アメリカに丸裸にされていた日本の暗号と山本長官の死
と項目を起こし、日本の暗号がいかに米国に解読され翻弄されたかについて詳述している。
その他の章にも、諸所に暗号の事例が簡単に紹介されている。
inserted by FC2 system