暗号戦史
「マ行 作品」
作品名 マタ・ハリ :抹殺された女スパイの謎    (MATA HARI : The true story)
著者名 ラッセル・ウォーレン・ハウ (Russell Warren Howe)         (訳:高瀬 素子)
発行日:1995.3.31
発行所:早川書房
形式:ハヤカワ文庫:NF189
目次
T ヴァンセンヌの銃声  1917年10月
U 暁の光  1876年〜1916年
 1 マグレート 
 2 フレータ 
 3 フリート 
 4 マルガリート
 5 マタ・ハリ;踊り子 
 6 マタ・ハリ;時には踊る娼婦
V 愛と裏切り  1916年〜1917年
 1 戦時休暇 2 マリーナ 3 クララ
 4 マタ・ハリ 5 逮捕 6 予審1
 7 予審2 8 予審3 9 予審4
 10 裁判 11 後日談 12 神話
ストーリーの概要
マタ・ハリ、エキゾチックなダンサー、高級娼婦として知られたその名は、女スパイの代名詞となり、官能と裏切りの伝説となった。彼女は、1917年、パリでドイツのスパイとして銃殺された。だが、マタ・ハリは本当にドイツのスパイだったのか?著者は、100年間非公開とされた仏国防省極秘文書の閲覧に成功、マタ・ハリの実像を解明する。結論として「彼女が有罪だと言う確かな根拠ある明白な証拠は何もない」と言うこと!
暗号について
「V‐5:逮捕」に暗号及び暗号解読の基本的な事項とWWT/wwUにおける暗号解読とその活用事例が紹介されている。
また、パリのエッフェル塔が、WWT当時、仏の傍受所(聴音硝)としてドイツの無線を傍受していた。
マタ・ハリの裁判で、その傍受・解読した電報が証拠として提出された。軍の関係者によりその偽造電報が作られ、マタ・ハリが有罪になった根拠に使用された。ドイツは、解読された旧暗号を使用し、マタ・ハリを陥れたのではないか?等々、暗号電報が裁判の主役になっている。
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