作品名 |
幻の終戦工作 ピース・フィーラーズ 1945夏 |
著者名 |
竹内 修司 |
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発行日:H17.7.20
発行所:文芸春秋
形式:文春新書 454 |
目次
1章 二つの「ダレス工作」
2章 ウルトラ"マジック"サマリー
3章 ジョゼフ・グルー「三つの失敗」
4章 ベル・ヤコブソン登場
5章 皇室と1889年憲法
第6章 ヤコブソン、ダレスと会見
第7章 岡本電報はどこへ消えた?
8章 ダレス、ポツダムへ赴く
9章 ポツダム宣言発出!
10章「無条件降伏」の条件
11章 東京、反応せず
12章 ソ連参戦・原爆・宣言受諾
13章 岡本中将の自決
終章 「総括」ダレスから統合参謀長会議へ
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ストーリーの概要 |
スイスを舞台に、日米の関係者により終戦工作が行われていた。その極秘交渉は、日本政府・軍部の意地・無能・等から、公史あるいは武官からの電報や報告書が視され、水泡に帰す。また、外交の無能から日本はソ連の裏を読みきれずソ連に終戦の交渉を依頼する愚挙に出る。外交・安全保障戦略無き日本、今も続くか! |
暗号について |
根拠となる資料は、アメリカの暗号解読集「マジック・サマリー」が主役。日本の公式文書は、殆ど焼却されたため、歴史上の資料はこのサマリーによるところ大である。解読された文が、100%正しいかどうかは疑問であるが、趣旨は読み取れる貴重な資料である。 |