暗号戦史
「ミ行 作品」
作品名 ミッドウェーの決断
著者名 千早正隆、 柳田邦男 他
発行日:1985.10.5
出版社:プレジデント社
形式:四六判
目次
第1部 ミッドウェー海戦の経過
* 山本五十六と黒島亀人:半藤一利
* 日本海軍を出し抜いた情報解析力:秦郁彦
* ニミッツとスプルーアンス:土門周平
* 南雲司令部の誤れる決断:千早正隆
* 6月5日―零戦パイロットかく戦えり:鍛冶壮一
* 敵に一矢を報いた傍流実力者の意地:笠原和夫
* 日本海軍の面目を保った伊168潜水艦:佐藤和正
第2部 敗因分析と失敗の教訓
* 「運命の5分間」の必然:柳田邦男
* 生かされなかった二つの戦訓:佐藤和正
* アメリカ側からみた日本の敗因:千早正隆
* ミッドウェー以降の大日本帝国:保坂正康
(資料編)ミッドウェー海戦 日米戦力比較:伊藤久 
ストーリーの概要
「ミッドウェー海戦の経過」及び「敗因分析と失敗の教訓」について、各著者がテーマを掲げて著している。

第1部 ミッドウェー海戦の経過
* 山本五十六と黒島亀人・・・「作戦担当者の愚かな驕り」
* 日本海軍を出し抜いた情報解析力・・・「暗号解読のドラマ」
* ニミッツとスプルーアンス・・・「非常時の抜擢人事」
* 南雲司令部の誤れる決断・・・「南雲忠一、草鹿龍之介、源田実」
* 6月5日―零戦パイロットかく戦えり・・・「藤田怡与蔵と白根斐夫」
* 敵に一矢を報いた傍流実力者の意地・・・「飛龍艦長・山口多聞」
* 日本海軍の面目を保った伊168潜水艦・・・「艦長・田辺彌八の沈着果断」

第2部 敗因分析と失敗の教訓
* 「運命の5分間」の必然・・・「ミッドウェーはアメリカの作戦勝ち」
* 生かされなかった二つの戦訓・・・「索敵の遅れと兵装転換」
* アメリカ側からみた日本の敗因・・・「聯合艦隊司令部内部に光を当てたプランゲの大研究」「アメリカ海軍大学の作戦評価方式による日本側ミッドウェー作戦の分析と評価」
* ミッドウェー以降の大日本帝国:保坂正康・・・「真相隠し、敗戦へ」
(資料編)ミッドウェー海戦 日米戦力比較:伊藤久 
暗号について
第1部 ミッドウェー海戦の経過
* 日本海軍を出し抜いた情報解析力
 ・事前の「第1次K作戦」に使用した地点符号「AFG」が解読のきっかけに
 ・偽情報に引っかかった日本海軍
  ・解読の攻撃目標・・・「乱数開始符の秘匿規定」「暦日換算表」「特定地点略号表」「乱数のはぎ取り」
  ・「暦日換算表」「特定地点略号表」の解読に苦心
 ・米太平洋艦隊司令部「グレー・ブック」(情報日誌)に解読情報が記述されている。
 ・米海兵大隊(ミッドウェー配置部隊)は、万一に備え、暗号書や秘密書類を真珠湾に返送

* ニミッツとスプルーアンス
 ・日本海軍の暗号を解読していた
 ・米は、ミッドウェーとハワイの間に海底ケーブル

* 南雲司令部の誤れる決断
 ・暗号解読されたことが最大の敗因ではない

第2部 敗因分析と失敗の教訓
* 「運命の5分間」の必然
 ・米側の情報の活用・・・暗号解読情報最大限活用

* アメリカ側からみた日本の敗因
 ・米側の暗号解読のみならず総合的情報活動の優位性
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