暗号戦史
「ム行 作品」
作品名 ムッソリーニを逮捕せよ
著者名 木村 裕主
初出:新潮社;1989.2

発行日:1993.7.15
出版社:講談社
形式:文庫


講談社ノンフィクション賞受賞
目次
第1章 ローマ・一九四三年初春
第2章 「こんな戦争止めてしまえ!」
第3章 大いなる転機
第4章 統帥、失脚から逮捕へ
第5章 バドリオ内閣と休戦交渉
第6章 緊迫の長い旅
第7章 休戦への苦難の道程
第8章 オリーブ林の天幕
第9章 悲願の休戦に署名
第10章 カステッラーノの悲涙
第11章 イタリア敗れたり!
第12章 悲劇と栄光と
第13章 果しなき十字架
第14章 カステッラーノの遺書

ストーリーの概要
戦争を止めるには、最高権力者の逮捕しかない!泥沼化した第2次世界大戦下、イタリア国軍中枢にいた1人の参謀が、密かに危険な作戦を開始した。
「早期休戦」による救国に燃えた将軍たちは、1943年7月25日ついに決行。この極秘計画の全貌を、初めて解明。
日本とドイツの戦史については多数出版されているが、三国同盟の1国であるイタリアの戦史は少ない。カステッラーノ将軍の「このままでは国民が悲惨である」との思いから、ムッソリーニを逮捕し、イタリアの戦いを休戦に持って行く救国精神!
*日本にはなぜ、このような救国精神のある軍人は出なかったのか!
暗号について
*ムッソリーニ消息不明の第1報は、マッケンゼン大使から暗号電でヒットラーに至急報された。
*イタリアの降伏条件の許諾のための連合軍との連絡方法
 ・イタリアに持ち帰る無線機と暗号書を連合軍が準備・・その使用条件
*リスボンから、外交暗号の使用・・・専用無線機が準備されたが、大使館が承知せず使用できなかった。
*連合軍とイタリア軍の共同作戦の暗号名・・・「GIANT2」
*連合軍の上陸開始の連絡手段・・・BBC放送
 ・「ジュゼッペ・ヴェルディの音楽」と言う30分番組の放送、その後「アルゼンチンにおけるナチ・ドイツの活動」討論会
 ・しかし、手違いで放送されず
*レジスタンス向けの短波放送
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