作品名 |
日本の数学者と暗号解読 (「数学から社会へ+社会から数学へ」所収) |
著者名 |
足立 恒雄 |
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発行日:2030625
出版社:東京図書
形式:四六判 |
目次
「なし」
「数学から社会へ+社会から数学へ」目次
第1章 数学と言葉
第2章 社会・教育・研究
2・2 日本の数学者と暗号解読
第3章 書架から一周遅れの読書 |
ストーリーの概要(暗号について) |
* 日本の数学者が太平洋戦争中暗号解読に協力した事実は良く知られている。しかし、戦争協力という言葉が、何か忌まわしいものを連想させるらしく、戦後世代の人間には殆ど何も聞かされていない。
* 戦争末期になってようやく成果が出始めた・・・英米のような組織だった研究とは比較できるレベルではない。
* 1937年、海軍と外務省が開発した「97式欧文印字機」の強度の判定を高木貞治が私的に依頼された。
* 暗号について全く素人だった高木が権威者として使われた。
* 海軍はミッドウェー作戦、山本長官機撃墜等、暗号解読の指摘を否定。
* 英では数学者チェーリングが独エニグマ暗号解読に成果
* 1943年6月陸軍の釜賀大尉が「数学者に協力してもらわねばならないが、数学だったらやはり高木だ」
* 東大数学教室の若手が多い。
* 1944年2月 「陸軍暗号学理研究会(陸運数学研究会)」が組織化・・・あまりにも遅い!
* 暗号解読に対する協力の度合いはレベルが低い。
* 1944年暮れから松本に疎開
* 1945年5月 米軍Z暗号の完全解読 |