暗号戦史
「ニ行 作品」
作品名 日本海軍に捧ぐ
著者名 阿川 弘之
発行日:2001.1.19
出版社:PHP研究所
形式:文庫
目次

私のなかの予備学生
T
・私記キスカ撤退  ・荒城の月―広瀬武夫私記
・水虫軍艦
U
・二十八年目の真珠湾   ・アッツ紀行
・海軍のふるさと―江田島今昔
・舞台再訪 雲の墓標
V
・わたしの海軍時代    ・暗号と私
・山本聯合艦隊司令長官閣下
・青い眼の長門艦長    ・東郷元帥の功罪
・広瀬武夫余話       ・小泉さんと海軍
・「あヽ同期の桜」に寄せる
・余命と無常感―八月十五日に思うこと
・漢口の正月ハワイの正月
  
ストーリーの概要
 太平洋戦争における敗戦とともに、姿を消した日本海軍。
 しかし、その中で培われた「伝統と気風」は、時をこえて不滅である。著者の、海軍にまつわる中・短編小説、紀行、随筆を集成して、在りし日の輝きを偲ぶとともに、功と罪の複雑に絡み合った歴史の渦中に、現代に生きるための教訓を見出そうとするものである。海軍ファンならずとも日本人として読んでおきたい作品集である。


私のなかの予備学生 (「週刊読売」S45.8.21)
T
・私記キスカ撤退 (「日本軍艦戦記文芸春秋臨時増刊:S45.11)
・荒城の月―広瀬武夫私記 (「別冊文芸春秋」S45.12)
・水虫軍艦 (「小説新潮」S45.4)
U
・二十八年目の真珠湾 (「太陽」S45.6)
・アッツ紀行 (「太陽」S45.6)
・海軍のふるさと―江田島今昔 (「小説新潮」S40.11)
・舞台再訪 雲の墓標 (「朝日新聞」S41.11.17朝刊)
V
・わたしの海軍時代 (「写真で見る昭和の世相史」S56.5)
・暗号と私 (「黄金虫」S60.8)
・山本聯合艦隊司令長官閣下 (「野生時代」S51.10)
・青い眼の長門艦長 (「新潮45+」S57.6)
・東郷元帥の功罪 (「東郷」S51.2)
・広瀬武夫余話 (「広瀬武夫全集 月報」S58.12)
・小泉さんと海軍 (「小泉信三全集 月報」S44.2)
・「あヽ同期の桜」に寄せる (「サンデー毎日」S41.10.9)
 ―第十四期海軍飛行予備学生遺稿集「あヽ同期の桜」を読んで
・余命と無常感―八月十五日に思うこと (「東京新聞」S44.2.28)
・漢口の正月ハワイの正月 (「朝日新聞」S44.1.8朝刊)
暗号について
*私のなかの予備学生
 ・通信を希望、通信学校に入学、特信班配置・・・暗号解読通信諜報関係
 ・軍令部附・・・暗号解読に従事

*私記キスカ撤退
 ・現地部隊との連絡・・・暗号は?・・・今回限り、海軍特定の暗号書使用、陸軍は海軍に依頼
 ・気象通報はカナ1字乃至3字・・・カナ1字でも電波を出すとすぐ米の潜水艦に見つかる。
 ・海軍の隠語・・・ゼットユー、ブルーム、ビーシー、エヌる
 ・幌延以西の気象データは、ソ連の気象暗号を解読して利用・・・通信参謀橋下中佐の功績

*暗号と私
 ・高雄での海軍基礎教育「暗号」・・・呂暗号書の実物と使用規定、乱数表
 ・教官の教育で呑み込めない者が多い・・・代わりにもう一度説明できるもの・・・指名を受け説明
 ・通信の希望し通信学校へ・・・「特」の指名・・・暗号解読
 ・ヤードレーのブラック・チェンバーが必読図書
 ・重慶政府の軍事外交暗号担当のC班へ・・・よく読めた
 ・敗戦後、新聞に国民政府要人の名前が・・・知った名前・・・暗号解読で毎日お付き合いしていた人だった
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