暗号戦史
「ニ行 作品」
作品名 日本海海戦かく勝てり
著者名 半藤 一利、 戸高 一成
発行日:2004.4.5
出版社:PHP研究所
形式:四六判
目次
第一話 日露開戦!旅順のロシア艦隊はいかにして壊滅したか 
 ―丁字戦法の失敗とその放棄
第二話 バルチック艦隊を迎え撃つ連合艦隊の困惑と混乱
 ―東郷長官も迷い続けた、現れるのは対馬か、津軽か
第三話 バルチック艦隊の発見と連繋機雷投下作戦の断念  ―本日天気晴朗なれども波高し
第四話 東郷ターンは併航戦開始の合図だった
 ―戦闘の流れを決めた東郷ターン
第五話 バルチック艦隊の壊滅と日本海軍の得意絶頂
 ―古人曰く勝って兜の緒を締めよ
第六話 日露戦争に勝って駄目になった日本人
 ―やっとこさの勝利を完勝に見せかけた罪と罰
参考資料@ 日本海海戦に丁字戦法はなかった
参考資料A 連合艦隊機密259
ストーリーの概要
 日露戦争以後100年、日本海海戦は伝説として語り継がれてきた。しかしその裏には、驚くべき事実がある。
 海軍がひた隠しにした機密作戦とは? 「T字戦法」は使われなかった!
* 海軍軍令部で編纂した公刊戦史は、必ずしも事実を十分には伝えていない。
* 一切の脚色を否定した、事実に基づく海戦史「極秘明治三七・八海戦史」150巻を編纂していた。極秘であったため、又あまりのも浩瀚であったので、十分に研究されていなかった。
* 日露戦争の背景には、作戦、諜報、通信など、明らかにされていない事実が無数に眠っている。

 東郷平八郎の肉声が聴けるCDつき。
暗号について
第三話 バルチック艦隊の発見と連繋機雷投下作戦の断念
* 敵艦隊見ゆ!「信濃丸」のバルチック艦隊発見
 ・「タタタタ モ456 Yr」 → 「敵艦隊見ゆ 二〇三地点 信濃丸」
  ・信濃丸の敵艦隊発見地点が二〇三地点、旅順の重要地点が二〇三高地の偶然の符合
 ・「アテヨイカヌ見ゆとの警報に接しノレツテハイ直ちにヨシスこれをワケフウメルせんとす本日天気晴朗なれども浪高し」
 → 「敵艦隊見ゆとの警報に接し、連合艦隊は直ちに出動、これを撃滅せんとす 本日天気晴朗なれども浪高し」
* 幻に終わった緒戦の連繋機雷投下
 ・連繋機雷は秘密兵器 → 一号機雷と命名

第四話 東郷ターンは併航戦開始の合図だった
*Z旗揚がる!「皇国の興廃此の一戦にあり 各員一層奮励努力せよ」
 ・Z旗は万国共通に「これに敗れたらもう後がない」
  → 連合艦隊が「皇国の興廃此の一世にあり 各員一層奮励努力せよ」と決めた一種の符牒
  → 水兵の10人に1人くらいしか理解できなかった。

第六話 日露戦争に勝って駄目になった日本人
* 日露戦争後の日本はだんだん悪くなっていった
 ・ポーツマスでの最後の会談:
   もし小村寿太郎が賠償金を請求したら、ウィッテはロシアタバコを吸う。それが随員に対する合図
  →交渉決裂を本国に打電、満州の陸軍総司令部に「南下して奉天を占領、日本軍を攻撃せよ」
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