暗号戦史
「ニ行 作品」
作品名 日本軍とインテリジェンス   (「防衛研究所紀要第11巻第1号(2008.11)」所収
著者名 小谷 賢
発行日:2008.11
出版社:防衛研究所
形式:雑誌
目次
はじめに
1 日本軍による情報収集活動
2 陸軍のインテリジェンス
3 海軍のインテリジェンス
4 日本軍のインテリジェンス運用にまつわる問題点
5 結論
ストーリーの概要
はじめに
* 情報戦:暗号戦
* 緒戦:英米の油断? 日本の情報収集の賜物
1 日本軍による情報収集活動
*北支方面軍使用テキスト:情報勤務の参考
*支那派遣軍:内外情勢の概要表(毎月)
*海軍軍令部:状況判断資料
*武官の情報収集
2 陸軍のインテリジェンス
(1) 対米英イメージ
(2) 南方作戦における陸軍のインテリジェンス運用
 ・マレー侵攻作戦に伴う情報活動
 ・香港攻略作戦に伴う情報工作
 ・パレンバン攻略
3 海軍のインテリジェンス
(1) 対米英イメージ
(2) 真珠湾作戦
4 日本軍のインテリジェンス運用にまつわる問題点
(1) 漏洩事案
 ・ミッドウェイ海戦、海軍甲事件海軍乙事件、潜水艦撃沈・・・海軍に防諜機関なし
(2) 情報共有の問題
 ・作戦に情報を重用せず。
5 結論
* 戦争が進むにつれ、運用が劣化
暗号について
はじめに
*英国の公式情報戦史:英国情報部による独エニグマ暗号解読・・・欧州に限定
*米国:カーンの「暗号戦争」、米が優位
1 日本軍による情報収集活動
*情報勤務の参考:無線傍受、通信窃盗、特殊機関(通信傍受班)による情報収集
*内外情勢の概要表:「A情報(通信情報)」
 ・連合国の通信を傍受、解読・・・英米仏中の外交暗号、中ソの軍事暗号の一部を解読
2 陸軍のインテリジェンス
3 海軍のインテリジェンス
*米軍は日本外交暗号は解読しているが、海軍暗号は解読できていなかった。
*機動部隊の無線封止の厳命
4 日本軍のインテリジェンス運用にまつわる問題点
*海軍の認識の甘さ
 ・有限乱数で理論的に解読可能
 ・更新が作戦に間に合わなかった。
 ・通信量の増大
*原因究明の甘さ
 ・海軍甲事件に繋がる。
 ・海軍乙事件・・・責任追及なし、不問・・・暗号書が敵に渡っていても!!
*情報の活用不十分
 ・特情部の通信情報を無視
5 結論
*暗号被解読情報等、陸海軍相互、各軍内において共有されなかった。
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