暗号戦史
「ニ行 作品」
作品名 日ソ諜報戦の奇跡     明石工作とゾルゲ工作
著者名 黒羽 茂
発行日:S62.10.14
出版社:日本放送出版協会
発売元:図書刊行会
形式:四六判(ソフト)
目次
はじめに
第1部 諜報の概念
第2部 日露戦争と明石工作
第3部 太平洋戦争とゾルゲ工作
あとがき
ストーリーの概要
「情報は知識であり、諜報は武器である。」「正確な情報は、ミサイル以上の武器に匹敵する。」「一人のスパイを上手く使えば、10万人の兵力以上の力を発揮する。」
歴史的に見て、一つの優れた諜報活動によって一国が敵の破壊から救われた例もあり、また逆に一つの諜報が一国の崩壊をもたらした例も少なくない。
ここで紹介する二大工作「明石工作」「ゾルゲ工作」は、その手法において極めて対照的であるとともに、互いに類似点を持っている。
原資料に即しながら、両工作の内容と意義を明らかにする。

目次の細部
第1部 諜報の概念
 1 諜報とは何か 2 暗号の由来 3 暗号の構造 4 解読された暗号の行方 5 最近のアメリカにおける諜報活動の奇跡
第2部 日露戦争と明石工作
 1 日露戦争と明石工作との関係 2 明石元二郎大将の履歴書 3 基本資料『落花流水』
第3部 太平洋戦争とゾルゲ工作
 1 ゾルゲ事件とは何か 2 ゾルゲ諜報活動の光と影 3 ゾルゲ工作のもたらしたもの

本著書の基本資料となった『落花流水』は、明石大将の遺稿とも言うべき当時のロシア及び対抗策についての報告書である。明石大佐(当時)が、祖国日本の危急を救うべく、苦心惨憺身を挺して謀略活動に従事した経緯が克明に記述されている。
原書は、外務省調査部発行:昭和13年
1 歴史:ロシア皇帝ノ腐敗ト国民ノ反抗一般ノ歴史 
2 土地及び農制:ロシアニ於ける農業制度ノ特殊性ト農奴解放ノ不徹底ニヨル国民ノ不満
3 虚無主義、無政府主義、社会主義ノ起因、学説及其の活動
4 露国内不平党ノ類別:ロシア諸不平党ノ特質トソノ活動状況
5 諸運動ニ関係ある重要人物 不平党運動顛
6 結論
7 鶏鳴狗盗記
 ○間諜及諜報勤務 
 ○奇談一束
 
暗号について
1部 諜報の概念
 1 諜報とは何か:特になし
 2 暗号の由来:暗号という名称の由来、中国、日本、欧米 
 3 暗号の構造:暗号と暗号解読の実態
 4 解読された暗号の行方:暗号解読の実例
 ・東京空襲と気象の関係
 ・西南戦争と暗号解読
 ・真珠湾攻撃は果たして奇襲か
 5 最近のアメリカにおける諜報活動の奇
:特に無し

第2部 日露戦争と明石工作
『落花流水』
7 鶏鳴狗盗記
 ○間諜及諜報勤務
  通信の暗号等種々あり。・・・挿字法、転綴法、隠語、あぶり出し、約束字書、新聞利用

第3部 太平洋戦争とゾルゲ工作
特に無し
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