暗号戦史
「ニ行 作品」
作品名 日本人は戦略・情報に疎いのか
著者名 太田 文雄
発行日:2007.12
出版社:芙蓉書房出版
形式:四六判
目次
第1章 日本人は戦略・情報面で劣等生なのか?
第2章 日本人の戦略・情報観
第3章 末以降の戦略・情報観の変化
第4章 日本武人の倫理観
ストーリーの概要
 日清・日露戦争までの日本人は立派な戦略眼・情報センスを持っていた。
 しかし日露戦の戦勝によって生じた傲慢さのために戦略・情報観が歪められ、先の大戦では惨敗することになってしまったが、本来日本人が持っていたすばらしい戦略・情報・倫理観を古事記・戦国時代に遡って説き明かす。

目次の細部
第1章 日本人は戦略・情報面で劣等生なのか?
 1 はじめに 2 主要国の戦略文化比較 3 教育面での日米比較 4 日本人が戦略的思考に乏しいのは先天的か後天的か? 
第2章 日本人の戦略・情報観
 1 日本語の「情報」 2 古事記に見られる「情報と戦略」  3 聖徳太子 4 制海権、海上交通・機動 5 楠公戦史 6 戦国時代 7 江戸時代
第3章 末以降の戦略・情報観の変化
 1 吉田松陰 2 ペリー来航 3 東郷元帥 4 乃木大将 5 秋山真之と石原莞爾 6 アジア・太平洋における第2次大戦
第4章 日本武人の倫理観
 1 古事記・万葉・十七条憲法・歴代天皇御製 2 武士道 3 軍人勅諭 4 五省・戦陣訓 5 自衛官の心構え・防衛大学校学生綱領 6 軍人倫理に関する国際セミナー
暗号について
第3章 末以降の戦略・情報観の変化  第6節 アジア・太平洋における第2次大戦

*日本の全ての暗号が解かれていたとするのは間違い
・ 完全に解かれていた外交暗号と軍暗号の混同
 ・1942年1月豪ポートダーウィンで沈没した伊124潜水艦から海軍の暗号書が盗られ、日本海軍の作戦は米側に筒抜け
  →サンゴ礁海戦、ミッドウェー海戦
 ・その後は乱数表を更新したため、以後は一切解読されていない
 例:ガ島からの撤退、キスカ撤退作戦等 解かれてれば説明できない。
   山本長官の待ち伏せ・・・暗号使用上のミス
 
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