暗号戦史
「ニ行 作品」
作品名 日本の秘密戦と陸軍中野学校  (「歴史と人物:55.10号」所収)
著者名 秦郁彦 他
発行日:S55.10
出版社:中央公論社
形式:雑誌
目次 
(特集)日本の秘密戦と陸軍中野学校
ストーリーの概要
* 秘密戦に殉じた秋草俊の生涯・・・秦 郁彦
 ・情報専門家の秋草は、その経験から秘密戦要員の学校の設立を思い立った
* 陸軍中野学校幹事の回想:諜報に生きる・・・上田 昌雄 (聞き手:原田統吉)
* 秘密兵器を作った登戸研究所・・・伴 繁男
* 陸軍中野学校の組織と変遷・・・桜 一郎
* 「中野」の教育と信条:座談会(伊崎喜代太、牛窪晃、大曾根武之助、緒方義行、菊池広記、桜一郎、八代昭矩)
* ビルマ独立義勇軍と南機関・・・・川島 威伸
* ニューギニア:未開の地での宣撫の苦しみ・・・原 精造
* 離島残地諜者の任務・・・・畠山 清行
* バレンバンに天降る・・・星野 鉄一
* 蒙古復興を賭したラマ工作・・・幽経 虎ー
* 外交伝書使ソ連を行く・・・鈴木 将剛
* ソ連宣戦の朝:チタ日本領事館では・・・原田 統吉
* 在外公務員の妻の秘録:ボンベイの町に暮らして・・・安部 花子
* 中国紙幣偽造事件の全貌・・・岡田 芳政 
暗号について
暗号主体の記事は無く、各著作とも一部の奇術であるので、雑誌全部をまとめて掲載した。

* 秘密兵器を作った登戸研究所・・・伴 繁男
 ・秘密インキでワイシャツ生地に書いた共産党の重要指令の検出
 ・ラジオ商に変装した某国無線諜者の検挙事件
 ・秘密戦兵器とは・・・スパイ無線の傍受、電話の盗聴、暗号の解読等に使用する器材

* 陸軍中野学校の組織と変遷・・・桜 一郎
 ・ 実験隊を創設し、暗号も教育

* 離島残地諜者の任務・・・・畠山 清行
 ・19年6月頃組織化:大本営直轄、1組:将校1、下士官・兵3 沖縄・小笠原諸島等
 ・1名は無電要員、1日4回内地に向け暗号諜報を送る、暗号は特別製、日米両国語
 ・本部は石神井、受信施設設置、情報を整理し、大本営に送った。

* 外交伝書使ソ連を行く・・・鈴木 将剛
 ・「ロシア国籍の輸送機には乗るな」の指示・・・フィンランド諜報部がソ連の暗号を解読し警報を発した。

* ソ連宣戦の朝:チタ日本領事館では・・・原田 統吉
 ・ソ連の捜索に先立ち、暗号書、各種記録を焼却
 ・ソ連の動きの変化を暗号電報で関東軍司令部に打電
 ・クーリエの死・・・参謀本部暗号班の将校(大佐とあるが少佐の誤り)が怪死
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