作品名 |
日本陸軍と対中国情報 (「軍事史学106・107」所収) |
著者名 |
高橋 久志 |
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発行日:H3.12.15
出版社:錦正社
形式:雑誌(A5) |
目次
「なし」 |
ストーリーの概要 |
北支那方面軍の特情活動の実態を3件のケース・スタディを通じて検討。
日本軍は日中戦争の間、国民等暗号については7割から8割の解読率を維持し、主要な作戦では大きな戦果を得ることができた。
英米にような、当時の科学の粋を集めた複雑な機械は、日本では生まれなかった。国民等の暗号を解読するにはそのようなものは全く必要なかった。
他方、中共暗号はこれと全く対照的だった。一貫して中共暗号に悩まされ、日中戦争の間部分的に解読したに過ぎなかった。
自己満足な態度が、中国共産党の研究を多分に遅らせてしまったことが背景か? |
暗号について |
* 特情活動の幕開け
・ポツダム宣言受諾後、中央特情部は機密書類一切を焼却。主要人物は明媚から永久抹殺、先行生活。
・特情・・・科学諜報、無線諜報、特殊情報、通信諜報
・暗号関係機関、ポーランドからの講師招聘、ポーランドへの将校派遣
* 暗号班の変遷
・参謀本部通信課→支那課→暗号業務を通信課へ→独立参謀本部直轄18班(班長は第2部長兼任)
* 中国大陸での特情活動
・関東軍に工藤大尉を派遣・・・金鵄勲章
・支那駐屯軍:特情班・・・・中国軍の暗号を解読
・北支那方面軍:特情班の強化、支那派遣軍総司令部設置:特情班創設
・両者を吸収合併:支那派遣軍特情部編制・・・部長以下547名。敗戦時は991名に
* 中原会戦・・・国民党軍の暗号を解読し、作戦の成功に寄与
* 百団大戦と対中共情報
・中共暗号にどう取り組んだか
* 冀中作戦・・・中共を捕捉
・信ぴょう性の疑わしい情報との争い・・・特情の信頼性 |