作品名 |
日本海軍の暗号 (「別冊1億人の昭和史:日本海軍史」所収) |
著者名 |
山本 正治 |
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発行日:S54.7.25
出版社:毎日新聞社
形式:雑誌(B5) |
目次
帝国海軍の栄光と終焉:その80年の航跡を追う
(日本の戦史別巻2) |
暗号について |
暗号は、情報戦の最大武器として攻守の両面を持つ。見方の通信を第3者から秘匿する防衛と 同時にその逆を行く「敵信解読」である。その技術は国家興亡の歴史とともに歩み、特に戦時には互いに凌ぎを削ってきた。日本海軍の暗号はどのように戦ってきたか
*「敵艦見ゆ」
・日本海軍の最初の暗号:電信暗号の制定:明治9年4月1日
・無線電信の導入:明治30年、 三六式無線機の導入:36年
・日本海海戦で成果大・・・・特に信濃丸の情報「敵艦見ゆ」
*海軍暗号の近代化
・大正3年:第1次世界大戦で地中海へ第2艦隊を派遣
・・・英海軍、仏海軍の暗号を傍受、強度の高い暗号の必要性認識
*ワシントン軍縮会議
・日本の暗号が解読される・・・・米ブラックチェンバー
・大正12年ごろ・・・暗号編纂委員会設置、5年後乱数式数字暗号完成
・昭和8年ごろ・・・田辺技師による九一式印字機(暗号機)実用化
・昭和12年・・・・・九七式・・・海軍用、外務省・武官用
*水漬く暗号機
・第2次大戦・・・暗号書、特にD暗号主体
・独逸のエニグマ・・・入手したがどうなったのか?戦後ジャンク屋で見つかった
・沈没艦船からの暗号書の引き上げ防止策・・・特殊視と特殊インク
*傍受施設、解読装置
・大和田通信所・・・・盧溝橋事件の米軍の電報傍受解読
・反復調査機の開発 |