暗号戦史
「レ行 作品」
作品名 連合艦隊 サイパン・レイテ海戦記
著者名 福田 幸弘
発行日:S56.7.10
出版社:時事通信社
形式:四六判
目次
第1章 盗まれた機密書類
第2章 決選海面を求めて
第3章 最後の空母艦隊決戦
第4章 サイパン陥落と戦局の急転
第5章 捷号作戦と台湾沖航空戦
第6章 捷一号作戦発動
第7章 栗田艦隊の進撃
第8章 スリガオ海峡の夜戦
第9章 サマール島沖の海戦
第10章 最も長い日
第11章 栗田艦隊レイテ湾突入を断念
第12章 エンガノ岬沖の海戦
第13章 連合艦隊の壊滅
ストーリーの概要
 「ファイナンス」(大蔵省広報誌)に「栗田艦隊反転の謎」(S54.7~11)、次いで「マリアナ沖海戦」(55.6~9)、「サイパンからレイテまで」(56.2~4)と連載したものを、各方面の戦闘が互いに関連しながら進展する総合的な海戦を書き改めたもの。
 日本海軍は全滅に近くなるまで戦ったが、海軍が事実上の敗戦に追い込まれたのは、昭和19年6月以降であり、マリアナ沖海戦、フィリッピン沖海戦が、最後の海戦となった。
 この連合艦隊の最後は、多くの戦訓を含んでいる。旧弊固陋な伝統的思考の打破、命令系統の統一と目的の明確化、トップの適時適切な状況判断と孤独な決断、それを左右する情報の質と量、内部機密の保持、ラインとスタッフの調整と責任の所在、関係ライン相互間の協力関係、新技術の優位等々の重要性である。
(あとがきから)
史実、各種資料に基づき、問題点を分析している。
暗号について
第1章 盗まれた機密書類
 ・ミッドウェー敗退の原因・・・米軍による暗号解読
 ・甲事件、乙事件・・・暗号解読と暗号書盗撮

第6章 捷一号作戦発動
 ・日本海軍の通信諜報活動
 ・米による日本外交暗号の解読

第7章 栗田艦隊の進撃
 ・栗田艦隊は受信したのか?・・・「謎の暗号電報」

第11章 栗田艦隊レイテ湾突入を断念
 ・虚報、偽電、乱れ飛ぶ情報・・・暗号電の疑問、混乱
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