暗号戦史
「リ行 作品」
作品名 陸軍中野学校
著者名 畠山 清行
発行日:S41.7.18
出版社:サンケイ新聞出版局
形式:四六判(ソフト)
目次
・ 参謀夫人の自殺
・ スパイだった?リンドバーク

他。(ストーリーの概要に記述) 
ストーリーの概要
国際問題を論ずる場合、武力戦を語る人は多いが、その裏の知力戦まで考える人は少ない。平和の間、国際間ではつねに時刻の繁栄を願い、利益を守る秘密戦が戦われている。歴史の正当な評価と祖国再認識の助となればと思う。
「週刊サンケイ」の連載読み物を編集したもの。
陸軍中野学校の設立の経緯、教育内容、出身者の各地・各方面での活躍が微細に描かれている。
また、中の学校設立以前の秘密戦について具体的な例を著述している。
目次
・ 参謀夫人の自殺                       ・ スパイだった?リンドバーク
・ 洋服屋と英領事館                      ・ 盧溝橋・銃声2時間前の暗号
・ 戦艦「出雲」を救ったX機関                 ・ リットン調査団暗殺計画
・ 掏り名人に動員令                       ・ 生きていた馬占山
・ 土曜日の断髪美人                      ・ 2大派閥と霊告
・ 相沢事件と2・26の謎                    ・ 妖艶!満州のマタハリ
・ 自殺した英スパイ                       ・ 国際電話筒抜け
・ 海狼艦隊の女装水兵                     ・ 米領事館の腹切り問答
・ 高月参謀暗殺さる                       ・ 筒抜けの講和条件
・ 混血女スパイの裏切り                    ・ 南京大使館毒殺事件
・ 奇抜な第1期採用試験                    ・ 諜報教育開始さる
・ べトコンに生きる「忍者戦術」                 ・ 百億円の謀略費
・ 日本を救った明石工作                    ・ セビロ姿の忍者誕生
・ 悲劇うむ「理想の精神」                    ・ 南方ゲリラも大量養成
・ 大本営「細菌戦」の構え                    ・ 殺生を嫌った真の諜者
・ 異国の土と化す運命へ                    ・ 「第2の真珠湾」風船爆弾
・ 登戸研究所の「スパイ兵器」                  ・ 中国大陸への偽造紙幣40億
・ 奇襲!「防諜演習」に圧勝                   ・ 太平洋全域に知略咲く
・ 伝説に残るトビ・メラ 
暗号について
* 参謀夫人の自殺
 ・ 第1次世界大戦中にドイツが使用した暗号(連絡用記号)の例
*  スパイだった?リンドバーク
 ・ ヤードレーが日本の暗号を解読した方法・・・日本語の特性
* 洋服屋と英領事館 
 ・ 洋服屋に変装し、英外交官を買収、暗号書を盗読する。
* 盧溝橋・銃声2時間前の暗号
 ・ 海軍大和田通信所が、米軍の至急電暗号を傍受・解読。「本夕、中国側から日本軍を攻撃する」
 ・ 上海に配備した海軍X機関の苦労話
* 戦艦「出雲」を救ったX機関
 ・ 米領からの緊急暗号電信を傍受解読。「中国側、日本艦隊への航空攻撃下令せり」
* 掏り名人に動員令
 ・ フリーメーソンの暗号
* 土曜日の断髪美人
 ・ 中国側女スパイが使用した暗号:舞鶴市の紋章に点を描いたも
* 妖艶!満州のマタハリ
 ・ 「甲編暗号事件」・・・満州軍旅団司令部の将校が、夫人を誘拐され脅迫に負けてソ連側に「暗号書」を渡してしまう。
* 国際電話筒抜け
 ・ 駐独大使と駐英大使が暗号を使わずに国際電話・・・ドイツ側に筒抜け
 ・ 手紙に暗号・・・商用風の暗号電報は関越の目を逃れた。
* 海狼艦隊の女装水兵
 ・ 欧州戦線でのドイツ側の隠語通信を英側に解読された例、各種。
* 米領事館の腹切り問答
 ・ 北支科学部電捜査班の活躍・・・万国数字暗号、中国式数字暗号等の傍受解読
* 高月参謀暗殺さる
 ・ 犯人捜索時、重慶川の暗号を押収。
* 筒抜けの講和条件
 ・ 英40号室の活躍
 ・ 日露戦争後のポーツマス講話時、大阪朝日新聞が使用した隠語電報
 ・ 日本が使用した伝送路はロシア側の大北電信会社の回線・・・ロシアに筒抜け
* べトコンに生きる「忍者戦術」
 ・ ゾルゲの使用した暗号・・・ドイツ統計年鑑使用の書籍暗号  
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