暗号戦史
「リ行 作品」
作品名 陸軍中野学校 4 続秘密戦史
著者名 畠山 清行
発行日:S47.7.30
出版社:番町書房
形式:四六判
目次
・生まれながらの遊撃戦士 ・賞詞にかがやく大高捜索隊 ・・実験隊でのゲリラ戦史 ・秘境工作の鰐部隊
・軍旗投降は米軍のデマ? ・日本兵がこわい日本兵
・沖縄護郷部隊決死の伝令 ・海軍は海上、陸軍は海底
・南に散ったレイテの巨星 ・メデリン島の漂流部隊
・爆弾三勇士と空閑少佐 ・密林に消えたゲリラ隊長
・まだいる潜伏日本兵 ・遅かりし比島の防衛
・ひと癖あr混血酋長 ・箱根の山で日ソ狸合戦
・特使の背後にゲリラの眼 ・日本にもあった黒い翼
・満州国皇帝蒙塵の密使 ・落下傘つきの新型爆弾
・東京を狙った原爆3号機 ・脱走計画玉音に消ゆ
・人気が命取りの東京ローズ ・危機一発のクーデター
・占領軍監視と皇統護持 ・雪の越後に南の珍客
・ハムがとりもつ亡命の縁 ・逃亡勝手の和平工作
・九百名の壮大なハンスト ・日米いずれが戦争犯罪者か 
ストーリーの概要
 中野学校出身者には単独で出先機関へ派遣されての個人活動が非常に多い。それに日本陸軍の悪習として、2年か3年で必ずポストを替える。
 わけても諜報の場合などは、1年ぐらいは土地の事情を知るために過ぎてしまうし、言葉にしても、俗語や訛りを覚えるまでに2年や3年はかかる。だからこそ、中野学校での出発では「外国に死ぬまで住みついて、その土地の人間になりきって情報を送りつける」永住の駐在武官の要請が目的だったのに、実際は戦局の変転で実行されなかったばかりか、北から南へ、西から東へと、戦線を転々とするケースが多かった。
 中野学校出身者が10人いれば10の別々の工作話があり、一話に1章としても10章の物語を述べなければならない。
 歴史を遺すと云う意味で、特殊なケースや記録的な事件だけは、書き残したいと心がけている。(まえがきから)


続 陸軍中野学校 秘密戦史の署名変更改版
暗号について
*実験隊でのゲリラ戦史
 ・中野学校の「遊撃戦教令」の研究、作成
  ・隊長:秘密通信の実行手段
  ・第2班:秘密写真機作成、使用法
  ・第5班:秘密通信の実際的使用要領、秘密インキ、暗号、隠語の使用法、秘密通信機の収集、無線通信の方向探知法

*日本兵がこわい日本兵
 ・特情班:敵側の無電傍受・・・日本軍の相当の部隊が、便衣で背後に入り込んでいる
 
*海軍は海上、陸軍は海底
 ・「ゆ[○の中にゆ]」:補給輸送用潜水艦の秘匿名

*特使の背後にゲリラの眼
 ・シベリア鉄道で、外交伝書使の金子中佐がソ連スパイに毒殺された・・・暗号について触れいていが関係大

*東京を狙った原爆3号機
 ・米のブラックチェンバーに刺激され、軍令部に別室、上海に「X機関」設置。大和田通信隊編成
 ・昭和20年7月19日・・・テニアンの新コールサイン受信・・・8月12日に再び聞く。
  →東京を狙った原爆機・・・中止・・・埼玉県浦和市を狙ったらしい
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