作品名 |
陸軍船舶戦争 |
著者名 |
松原 茂生、 遠藤 昭 |
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発行日:H8.5.1
出版社:星雲社
発行所:戦士刊行会
形式:B5 |
目次
第1章 陸軍と海運の慣習
第2章 舟艇のシステム化
第3章 支那事変以前の情勢
第4章 支那事変
第5章 支那事変下の状況
第6章 太平洋戦争海戦準備
第7章 緒戦の作戦
第8章 ミッドウェイ海戦以降
第9章 比島攻防戦
第10章 本土決戦準備 |
ストーリーの概要 |
上陸作戦や海上輸送の為に船舶の開発・運用に当たった日本陸軍船舶部隊の歴史と経緯について詳細に記述してある。また、 日本陸軍による上陸作戦や海上輸送及び徴傭された民間船等の状況について各資料もそろえてある。
支那事変勃発以前に戦時造船所急造計画、戦時標準船量産計画を持っていた陸軍。
昭和20年、日本の全汽船が陸軍船舶司令官の指揮下に入った。
何故海軍ではなく陸軍なのか。陸軍は航空母艦や潜水艦を造り、特攻船艇を作戦に用いた。
島国日本の宿命に根づくこの問題の答が本書にはある。
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暗号について |
第1章 陸軍と海運の慣習
1 「ヒコヒコチンチン」・・・飛行機の攻撃を受けつつあり。必ずしも沈没の意味ではない。
「センセンチンチン」・・・潜水艦の攻撃を受けつつあり。
第3章 支那事変以前の情勢
4 「神州丸」の建造
舟艇運搬船「神州丸」の建造について、陸軍は秘匿に努めた。
秘匿名:「GL」・・・神州丸の直訳「GOD LAND」の頭文字
「龍城」・・・建造中の航空母艦「龍驤」と発音を同じくして秘密を保った。
「MT丸」・・・作戦参加時の名称、開発時の運輸部長「松田・田尻両中将」のイニシアルと考えられる。
第4章 支那事変
8 船符号
陸軍独自の船番号。
第6章 太平洋戦争海戦準備
7 通信船:船に無線機を艤装し、攻略部隊、航空機等との連絡にあたった。
このページに「珍しい暗号の例」として表がある。いつ、どのようにして使用したのかは細部不明
(例)富士山:我の進行方向に雷跡あり
海軍大臣:我貴船団の対潜直営をなす
千早城:船団の位置知らせ
第7章 緒戦の作戦
1 揚陸団の創設
・大東亜戦争緒戦の作戦名称・・・これも一種の秘匿略号
* その他、随所に建造の際の船舶名等の秘匿名が出てくる。 |