作品名 |
陸軍中野学校の考察 (「Intelligence 15」所収) |
著者名 |
牟田 照雄 |
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発行日:2015.3.31
出版社:20世紀メディア研究所
(文政書院)
形式:雑誌 |
項目
一 陸軍中野学校秘密戦の総括
二 陸軍中野学校概要
三 戦争末期重視された遊撃戦幹部要員教育と遊撃戦
四 義烈空挺部隊による義烈特攻作戦に参加
五 北部軍管区における遊撃戦幹部指導
六 陸軍中野学校に対するあらゆる誤解と中傷の報道 |
ストーリーの概要 |
著者は数少ない中野学校の生き残り。戦後公安調査庁勤務、「障害情報」
「中野は語らず」の校訓であるが、戦後中野について語られている多くの誤解を解き、真相を伝えたい。
*鈴木少将
浜松の自宅にビルマ独立の志士をかくまう等独立に寄与。戦後、BC級戦犯に指定されビルマに連行されたが、アウンサン将軍の抗議で釈放。ミャンマー政府は1981年4月、独立貢献の旧日本軍7名の一人として鈴木少将に国家最高の栄誉「アウンサン・タゴン(アウンサンの旗)勲章」を授与した。 |
暗号について |
1 教育内容
*秘密戦術科
・暗号、通信、盗聴もあった。
*諜報
・手段の中に「文書情報」「信号情報」等があった。
*「警務連絡班」を新設
・信書の秘密、電話盗聴、電波探知、傍受等を実施
2 戦争末期の遊撃戦
*大本営陸軍直轄特殊勤務隊
・基地通信所は本部に受信所を、武蔵境の元神学院に送信所を置いた。
・沖縄本島無電班は国頭地区において、第3、第4遊撃隊と連絡をとりつつ、本部と連絡した。
3 樺太・千島における遊撃戦
*9月2日のミズリー艦上の降伏式は休戦協定。1952年4月28日が終戦
・中野同志と簡単な10この隠語で秘密連絡
・例:「結婚する」・・・所定の場所に集結し蜂起する。
・新聞紙上の引揚者の消息案内板も隠語で利用。
・平穏な占領で決起のチャンスはなかった。
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