作品名 |
参謀本部の暴れ者 陸軍参謀 朝枝繁春 |
著者名 |
三根生 久大 |
|
発行日:1992.5.15
出版社:文芸春秋
形式:四六判 |
目次
* 貧困の中から
* 陸軍士官学校
* 市ヶ谷台の無法松
* 青年将校の義憤
* 区隊長から陸大へ
* 辻政信との出会い
* マレー上陸作戦
* 大本営作戦課
* 痛恨の対ソ戦略
* 満州隠密行
*無法松の「シベリア証言」―あとがきに代えて |
ストーリーの概要 |
陸軍参謀・朝枝の半生を浮き彫りにし、旧帝国陸軍の「実像」と「虚像」、さらにそれを牛耳った参謀本部作戦課の実態を明らかにする。
朝枝は、戦果を水増し報告して立身出世を図ったり、危険な前線を避け、名文を作ろうと言葉の綾ばかりいじっている多くの参謀と違って、陸大「軍刀」組という輝かしい経歴を持ちながら、帝国陸軍の「はみ出し者」「およそ参謀らしくない参謀」として、常に砲煙弾雨の第一線をかいくぐってきた一人の希有な参謀。 |
暗号について |
* 満州隠密行
・ソ連軍の満州進駐時・・・無線の使用禁止で東京へ打電出来ず
→関東軍司令部の替わりの電波交信を続けていた北海道・札幌の第5方面軍司令部に軍用暗号で打電
事態の成り行きを説明し、「東京に転電相成りたし」と結んだ。
→マッカーサーから、第5方面経由で暗号電がきた。 |