暗号戦史
「セ行 作品」
作品名 先輩は語る 仲野好雄大佐
著者名 偕行編集部

該当号ではない
発行日:S63.10〜12
出版社:偕行社
形式:機関紙(B5)
目次
10月号:@て欧州戦争まで
11月号:A大東亜戦争期
12月号:B健康篇 (略)
ストーリーの概要
* 仲野大佐:最終経歴・参謀本部通信課長。陸士第35期
* S62.4〜5に亘り、偕行社編集委員に語ったもの。

@ (10月号):欧州戦争まで
・ 愛知4中始って以来の悪夢              ・ 反対を押し切って養子に
・ 日本一の連兵将校だとほめられ           ・ 工兵監部での大仕事
・ 突然の航空転科                    ・ 英語嫌いが英国駐在員に
・ 上海を見て驚く                     ・ 欧州は戦争になるかも・・・
・ ドーバー海峡波高し                  ・ 英本土上陸作戦なし
・「叉銃休憩」の翌朝に

A (11月号)大東亜戦争期
・ ブリッジとゴルフの諜報戦              ・ 北欧作戦なしとせず
・ 蘭領印度の地図を手に入れる           ・ 閘門を潰せば英国は干上がる
・ コンボイ・システムをさぐる              ・ スコットランド・ヤードのすごさ
・ 女スパイと寝物語をする               ・ 海軍の南進論に乗っけられて
・ アメリカの研究が不十分です            ・ ダンケルク撤退を駅に見に行く反英の巨頭・仲野は追放され
・ 太平洋のボロ船で開戦を知る            ・ 辰巳はどうしてあんな電報を
・ 首を覚悟で大本営で熱弁を             ・ 飛行機の路をつける
・ 参謀本部通信課長                  ・ 大東亜全域に防空通信網を張る
・ 長野盆地などで通信できるか            ・ 日本陸軍暗号健在ナリ
・ 日本陸軍暗号は安泰だった(釜賀一夫氏の論文掲載)
・ 仲野戦争史観                     ・ 瀬島参謀と戦争問答
・ 昭和18年から左前になるゾ            ・ 中国との論争をやめろ
・ ドイツが失ったチャンス                
* 仲野好雄大佐聞き書
* つけたり
暗号について
* 参謀本部通信課長
 ・ 中国の気象を全部暗号解読
* 日本陸軍暗号健在ナリ
 ・ 暗号書を積んだ船が沈むと、潜水不が穴開けて暗号書を盗る・・・・いかに暗号を堅くするか
 ・ 釜賀君が、数学研究会の設立を計画するが、参謀本部の上司が賛成しない。
   問題が発生したら「貴様が腹を切るなら」とやっと許可・・・一番反対したのが、前の前の課長
 ・ 無限乱数の使用・・・・終戦後、21回米諜報部に呼ばれたが、陸軍暗号は「コンプリートリー・パーフェクト」
 ・ 陸軍の暗号書を自動車一杯積んでGHQへ・・・・米側がビックリ
 ・ お前らの暗号書は「トイレットペーパーだ」・・・・無限乱数は一度使ったら二度と使わない。
 ・ 山本長官機事件の後、海軍に教えようとしたが、鮫島課長は「戦争中は変えられない」と拒否
 ・ 終戦前、ソ連に暗号をを運ぶ途中でクーリエの金子参謀がソ連に毒殺された経緯
* 日本陸軍暗号は安泰だった(釜賀一夫氏の論文「歴史と人物」掲載)
 ・ 戦後、米軍が調査した概要・・・・上記とほぼ同様
 ・ アッツ島の玉砕電報の発表の経緯・・・・暗号解読の手掛かりになるのでは?
  ・・・・無限乱数だから問題なし
              
* 仲野好雄大佐聞き書
 ・ 開戦前、照川丸で帰国する際のエピソード・・・・商戦用の暗号が古くて翻訳出来ず苦労した
* つけたり・・・・・金子事件について
 ・ 種村佐孝中佐の「大本営機密日誌」の19年11月15日・・・「毒殺!ソ連に盗まれた暗号書」
 ・ 関東軍参謀副長・松村智勝少将の「回顧録:クリエールの変死事件」・・・5月1日発生
 ○ この二つの記録のどちらが正しいのか?
  ・ 金子参謀にソ連行きを命じた仲野課長の言葉通り20年5月1日であろう。
  ・ 42期生名簿:金子は「昭和20年5月1日、ソ連出張中、オムスク付近、列車中にて"戦史"任陸軍大佐」とある。
  ・ 種村中佐は何故、誤った記述をしたのか?
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