暗号戦史
「セ行 作品」
作品名 戦史ノート
著者名 児島 襄
発行日:1980.6.5
出版社:文芸春秋
形式:新書(ハード)
目次
* 戦史ノート:13編
* 珍戦史:19編
* 高鼾:17編
* 指揮官と参謀:3編
 
ストーリーの概要
著者の取材ノートから、戦争秘話、小説よりも面白い珍戦奇戦の数々、指揮官、参謀の条件等、戦争読物を収録
暗号について
○ 戦史ノート
 *日本人収容所
  ・ホノルルにて、読売新聞の取材に応じた際、季節の花の話題が暗号情報とみなされスパイ容疑で逮捕された毛利医師の夫人のテキサス州収容所における活動・・・日本人子女に対する情操教育

○ 珍戦史
 *三号無線機
  ・チモール島でオーストリアのスパイを逮捕・・・端緒は地上部隊の三号無線機での傍受
  ・スパイの恋人から暗号のキーを聞きだし、豪軍の暗号電報を解読
  ・スパイになりすまし、豪軍を騙すことに成功
 *ソーセージと売春婦
  ・米OSSは、「中国人売春婦を利用して日本兵の食物にボツリヌス菌の投入」を計画
  ・工作成功の際は「お茶畑は花盛りで」の隠語放送
  ・しかし、放送は「お茶畑の花はしぼんだ・・・」だった。
 *貴族になったナチス・スパイ
  ・ドイツ無電技師を英国に協力させ、成功すればナイトに叙勲・・・英の指示通りドイツに無電発信
   →電鍵の打ち方は指紋の役割
   エニグマ解読の秘匿にも寄与

○ 高鼾
 *チャーチルの決断
  ・コベントリー爆撃情報を放置・・・エニグマ暗号電報の秘匿のため
  ・米は日本の暗号の解読に成功していた・・・真珠湾攻撃を成功させたのは? 
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