暗号戦史
「セ行 作品」
作品名 全記録ハルビン特務機関   関東軍情報部の軌跡
著者名 西原 征夫
発行日:S55.10.20
出版社:毎日新聞社
形式:四六判
目次
第1章 全般の沿革概要
第2章 第1線機関
第3章 各種業務
付言 
ストーリーの概要
特務機関(情報部)の内容は、非常に複雑多岐である。
本校において登場する人達は、特務機関の任務に従事した人達のごく一部である。特務機関の仕事を支えた多数の人達は、将校、文官(嘱託、通訳官9、下士官、軍属、女子軍属に及ぶ。また、日本人見ならず、中国・朝鮮・蒙古人はじめ白系露人等の異民族で協力した人達も少なからずいた。(前言から)

(あとがき)
元ハルビン特務機関長・土井中将の命により、かっての関東軍情報部参謀西原征夫氏の資料が生かされ、入村松一大佐の協力を得て漸く脱稿した。本著は、記述内容の特異性から発表は控えられていた。上梓する段階になり、著者西原氏が逝去され、遺稿の出版を北斗会世話人一同に託された。
暗号について
 近代諜報の寵児である科学諜報、即ち無線傍受と暗号解読については、その得た資料をこそ利用したものの、その実施は創設時から情報部(特務機関)とは無関係とし、特殊情報部の受け持ちとされていた。

 整理統合業務については哈爾濱及び第1線機関から得た文書等の他、東亜通信調査会(一般の無線電話の傍受等)、満鉄調査部北方班哈爾濱分室等、他機関による平文の無線通信ならびに普通電話の傍受や、関東軍特種情報部並びに航空団特殊情報部の入手した暗号無線の解読資料及び最前線部隊による向地視察、越境入満者、ソ連内通過旅客の見聞きせる事項などの資料等も併せて分析検討し、総合審査した。
inserted by FC2 system