暗号戦史
「セ行 作品」
作品名 赤色スパイ団の全貌   ウイロビー報告:ゾルゲ事件(SHANGHAI CONSPIRACY)
著者名 C.A.ウィロビー    (Charles A.Willoughby)  (訳:福田 太郎)
発行日:S28.4.15
出版社:東西南北社
形式:四六判(ソフト)
目次
第1部 ゾルゲ・スパイ団
第2部 ゾルゲの手記 附クラウゼンの証言
第3部 アグネス・スメドレーと米陸軍省
第4部 上海陰謀
ストーリーの概要
ウイロビー報告書は、ゾルゲ事件を究明調査したもの:マ司令部情報部長

* ダグラス・マッカーサーの序文
この本は、ゾルゲ事件を取り扱ったもので、今日尚行われている世界的規模の共産主義のサボ及び裏切り行為を鮮明に描いている点で重要な意義を持つものであると信ずる。
われわれの日本占領期間中、軍情報部は日本警察の協力を得て、日本内外の共産主義勢力に対する警戒と監視の任務遂行上、若干の民間的業務を行ったが、その対象の一つに、リヒアルト・ゾルゲを首謀とするソ連スパイ団に関する事例があった。この事件は、諜報の発展、技術及びその方法において成功を収めた一例である。この陰謀に加担した人間は、中国、日本、米国にわたり、その活動期間は1931年より同50年の間続けられていたものであった。
ワシントンに送られた本件に艦sる調書は、数百万語の多くにのぼり、写真原版、図表等参考物件の数も数百に及んでいる。本事件は、米国の法律家によって再審議をうけ、確認され、更に上院・下院の国内安全及び非米活動の委員会によって取り上げられている。
ゾルゲ事件は、単に、東京において終始した局部的なものではナク、ソヴェートの中国を中心とする極東謀全体に関連しているものであって、世界的規模の陰謀を背景として考察されなければならない。また、ゾルゲ・スパイ団の、最も活躍した上海は、世界制覇を目的とする狂信的共産主義の温床であった。
今日の中国の完全赤化へと発展した所以である。
暗号について
* ゾルゲ・スパイ団員の心得事項
 ・ 無電操作取り扱い注意事項の制定・・・・暗号は一電毎に違った数字の組合せとすること等
* 諜報要員間の連絡方法
 ・ 人相、服装、時、場所が指示される。・・・符牒の確認(例有り)
* 通信の方法と金融
 ・ 秘密の無電機による方法と密使による方法
* 暗号文の解読
 ・ 電文は英語かドイツ語
 ・ 暗号は「ドイツ統計年鑑」の数字
* 通信時間の取り決め
 ・ 暗号で通知・・・・(例有り)
 ・ スパイ要員の別名一覧
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