暗号戦史
「セ行 作品」
作品名 戦史の教訓 巨大組織のアキレス腱―海軍乙事件にみる情報漏洩と隠ぺい体質―  (「MAMOR2009.2~3」所収)
著者名 山口 昭和 (防衛研究所戦史部)
発行日:2009.12~2010.1
出版社:扶桑社
形式:A4(雑誌)
目次
「なし」 
ストーリーの概要
 日々のニュースの中でしばしば取り上げられる、巨大組織による情報漏洩に関する事件及び、不祥事の隠蔽工作。
 この二つの問題を戦史から探ったところ、海軍乙事件という一つの史実に辿り着いた。
 太平洋戦争時に発生した、海軍乙事件という日本の連合艦隊司令部が犯した過ちと、その隠ぺいに奔走した一連の工作。
 抗日ゲリラの手に渡った機密書類がその後どうなったのか、また、情報漏洩に対する危機感が何故希薄だったのか、事実がなぜ隠ぺいされたのか。
*福留参謀長は、お咎めなし、ご栄転
暗号について
*福留参謀長搭乗の2番機がセブ島で不時着、大破炎上。一行はゲリラに捕獲された。
 ・Z作戦計画、暗号書等の機密書類がゲリラに奪われた。・・・影響度計り知れない。

*福留参謀長は、「ゲリラは機密文書等に関心を示していなかった、米軍とは密接な関係はない。」と供述。
 ・海軍首脳は、参謀長の主張を信じた。
 ・暗号の更新も実施されず。

*元連合艦隊参謀・千早正隆氏
 ・GHQ勤務中、米側がその機密関連文書を持っていたのを確認。
 ・米側は、ゲリラから受け取り、オーストラリアでコピー(暗号書も)し、事故現場に投棄・・・秘匿作戦
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