暗号戦史
「コ行 作品」
作品名 真珠湾最後の真実    (Pearl Harbor Final Judgement)
著者名 ヘンリー・クラウゼン   (Henry Clausen)  (訳:鈴木 主税)
発行日:1989.12.20
出版社:朝日新聞社
形式:四六判
目次
第1章 歩く爆弾
第2章 暗号通信文〈マジック〉
第3章 歴史家はなぜ誤りをおかしたのか
第4章 誰が本当のことを語っているのか
第5章 「敵対行動発生の恐れはつねにあり」
第6章 情報処理の失敗
第7章 マッカーサーの貴重な証言
第8章 あばかれた偽証
第9章 ハワイ司令部はなにをしていたのか
第10章 陰謀説が生まれた背景
第11章 致命的な手ぬかりがあった
第12章 義務を怠った歩哨
第13章 悲劇を起こした指揮官
第14章 委員会での攻防
第15章 事実は出つくした
第16章 最終判決
ストーリーの概要

いま、最高機密が50年の封印を解かれた。ルーズベルトは日本軍の奇襲攻撃を知っていた、という説は本当か。なぜ彼は現地の指揮官にそれを通告しなかったのか。

著者のクラウゼンは、太平洋戦争中、真珠湾攻撃を受けた責任について米国が 行った一連の調査のうちの1つを担い、「クラウゼン報告書」を書いた弁護士。

*1941年12月7日の真珠湾事件はなぜ起こったのか?さまざまな機関が行ったその後の調査で軍高官が明白な虚偽の証言をしていることを知ったヘリー・L・スチムソン陸軍長官は、再調査を一人の男に託した。白羽の矢を立てられたのは、一回の少佐に過ぎない青年弁護士、ヘンリー・C・クラウゼン。
 彼には、何処にでも行って誰からでも宣誓供述をとって良いという異例の権限が与えられた。
 クラウゼンは、1944年から45年にかけての7ヶ月あまり、鉄砲が飛び交う中で、8万8000キロの距離を移動し、マッカーサーなど陸海軍関係者、民間人、イギリス軍関係者から100点近い宣誓供述をとった。そのうち多くは、他の調査では一度も証言していない人々である。
 クラウゼンは800頁に及ぶ膨大な報告書をスチムソン陸軍長官に提出した。しかし、その報告は最高機密として、50年間にわたって厚いベールにかぶせられることになる。
 クラウゼンは、50年目の機密解除と共に、その長い沈黙を破った。

暗号について
* 証言の多くは、マジック情報で得られた情報をどのように処理、また活用したのかについての真偽である。従って、全章にわたり、日本の暗号を解読した電文を基に調査された供述である。

* 主要な解読電報、あるいは暗号問題
 ・ ハワイに何故、パープル暗号の解読機が配置されていなかったのか?
 ・ 風暗号の傍受は出来ていたのか? 傍受したとすればそれは何時、何処で、取り扱いは?
 ・ 日本の最後通牒14部の解読電報は、誰が何時どのように、政府高官に配布(閲覧)させたのか?
 ・ その14部を見た政府高官はどのような処置をしたのか?
 ・ ハワイにおける海軍、陸軍の協同、特に情報の交換はされていたのか?
 ・ 暗号解読機関の相互協力は適切だったのか?
 ・ 大使館、領事館において暗号書等の処理をした情報を得て、どのような対応をしたのか?
  等々

* 巻末の暗号解読文書(電報)は、参考になる。
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