暗号戦史
「シ行 作品」
作品名 CIA
著者名 フリーマントル    (Brian Freemantle)   (訳:新庄 哲夫)
発行日:S59.9.25
出版社:新潮社
形式:四六判(ソフト)
目次
1 みだりに煙草を吸うべからず
2 OSSから"CIAの時代"へ
3 大いなる幻滅
4 "麻薬"秘密テスト
5 超能力者を探せ
6 CIAは商売がお好き
7 グロマル・エクスプローラー号の真相
8 数字では勝っていた敗戦
9 「ケイオス」という名の工作
10 カリブ版"殺人株式会社"
11 暗殺は共産主義よりましだ
12 演出される真実
13 CIAの擁護者たち
14 情報機関は予防注射である
ストーリーの概要
 取材の結果、私がえた確信は、CIAの行った一連の行き過ぎは、僅かな例外を除くと、巧妙な逃げを打つ大統領の指導ぶりから生まれたものだ。
 CIAは赤ん坊のように大切に育てられたが、行儀作法はしつけられなかった。その飛行ぶりが知れ渡ると、国内に露骨な嫌悪感と不安が生じた。
 しかし、と、あるCIA高官は言う。人間、生きながらえるためには予防注射を打たねばならぬ。アメリカにとってCIAこそ予防注射なのだ。
  (著者)

 CIAはソ連のKGBとならぶ巨大な秘密情報機関である。当然のことだがその実態については秘密のヴェールに包まれている。
 現代の国家がKGBやCIAのような秘密情報機関に依存する傾向はこれからますます強まるだろう。今や秘密情報機関は欠かせない国家の最強の武器である。
 国際政治はKGBやCIAの影の力を無視して語れなくなっている。そうでありながら、私たちはこの陰の力についてどれだけ知っているのか。
 CIAの創設以来の活動やエピソードが数多く語られている。戦後の国際政治やアメリカの外交について認識を改めるに違いない
  (桧山良昭)
暗号について
1 みだりに煙草を吸うべからず
*職員は決して実名を使わない。暗号名と仮名を用いる。
 ・仮名は普通、ニューヨークの電話帳から任意にとられる。
 ・暗号名は常に使用者の任務となるべく関係ないものが選ばれる。
  例えば、暗殺の任務を帯びた工作員は、絶対に「ジャッカル」と呼ばれることはない。
*ドノバンは暗号解読や後方撹乱に強い関心を持っていた。ドノバンの暗号名の一つ「109号」

3 大いなる幻滅
*レーガンによる新長官の選び方
 ・NSA長官のインマンを議会は臨んだが、レーガンは拒否、ケーシーを指名。インマンは副長官に

6 CIAは商売がお好き
*擬装用ビジネス
 ・持ち株会社設立・・・発注者の身許、品物の出所を偽装するために、「機密扱いの暗号」を使用

★具体的な暗号や暗号解読につてい記述はない。
 主体は各種作戦、工作員あるいは対象者等の暗号名・・・頻繁に出てくる。
inserted by FC2 system