暗号戦史
「シ行 作品」
作品名 昭和陸軍の研究 上下
著者名 保坂 正康

初出:1999.11;朝日新聞社

発行日:2006.2.28
出版社:朝日新聞社
形式:文庫
目次
(上巻)

第1部
昭和陸軍前史―建軍からの歴史
第2部 昭和陸軍の興亡
 1〜25

(下巻)
第2部 昭和陸軍の興亡
 26〜44
第3部 昭和陸軍後史
ストーリーの概要
 国家を滅亡の危機にさらし、自らを解体に追い込んだ陸軍の指導者たち。
 一体、昭和陸軍とは、そして太平洋戦争とはどのようなものであったのだろうか。
 戦死した兵士や、過酷な犠牲を強いた国民にいっさい詫びず、誤謬の責任をとろうとしなかった高級軍人の官僚体質を、五百を越す関係者の証言と、膨大な資料で明らかにする。

目次の細部
第1部 昭和陸軍前史―建軍からの歴史
第2部 昭和陸軍の興亡
1 張作霖爆殺事件と関東軍の陰謀   2 関東軍参謀・石原莞爾と満州事変    3 満州建国と陸軍軍人の錯誤
4 皇道派と統制派―二・二六事件の二つの顔  5 二・二六事件の判決はいかに誘導されたか
6 中国国民党からみた「抗日戦争」  7 八路軍に加わった日本兵の日中戦争  8 日本兵はなぜ蛮行に走ったか
9 張鼓峰事件と日本人捕虜の人生   10 ノモンハン事件、語られざる愚挙   11 トラウトマン工作の意外な裏面
12 汪兆銘かつぎだし工作とその背景 13 日独伊枢軸体制への無謀な道   14 危険な賭けだった南部仏印進駐
15 日米首脳会談はなぜつぶれたか 16 ハル・ノートが届いた日の陸軍省 17 「昭和天皇独白録」にみる東條秀樹
18 ワシントン駐在武官(海軍)の回想 19 真珠湾攻撃は何を意味したか   20 シンガポール攻略とその歪んだ影
21 一兵卒の体験した戦争の内実  22 ガダルカナル・兵士たちの慟哭  23 ガダルカナル戦・日米兵士の現在
24 船舶砲兵第2連隊の果てしなき悲劇  25 山本五十六の戦死と陸・海軍の対立へ
26 
情報なき戦争指導の無責任体制  27 零戦パイロットたちの戦い  28 第二十五軍敵性国人抑留所の日々
29 ニューギニア戦線の絶望と悲劇  30 参謀本部の参謀たちの体質とその欠陥  31 未だ書かれざる二つの戦場
32 陸軍大臣の参謀総長兼任という事態  33 サイパン陥落と兵士たちの叫び
34 インパール作戦、高級指揮官と生存兵士たちの怒  35 情報が軽視された比島決戦の内幕
36 特攻つぃ員はいかにしてつくられたか 37 沖縄線が意味していた決戦態勢 38 本土決戦と最高戦争指導会議
39 密かにすすんだ原子爆弾開発計画  40 侍従武官の日記が語る敗戦前夜 
41 旧ソ連の資料が語る「史実」の裏側  42 北海道占領か、シベリア抑留か  43 大正世代、予備役将校の総括
44 最後の陸軍大臣、その残された手記  
第3部 昭和陸軍後史
1 敗戦時に指導者はどう身を処したか  2 参謀たちの昭和陸軍再建の動き 3 巣鴨プリズンでの軍事指導者たち
4 戦友会という組織にみる昭和陸軍の体質  5 軍人恩給というカラクリのおかしさ
6 シベリア抑留者補償要求の一断面  7 のこされた「戦後補償」問題をみつめて
暗号について
第2部 昭和陸軍の興亡
11 トラウトマン工作の意外な裏面
 ・和平工作は、参謀本部の一部の物しか知らなかった
  中支那派遣軍が国民政府の無線を傍受解読し、情報将校が知った・・・参謀本部の拡大派が激怒

14 危険な賭けだった南部仏印進駐
 ・米は日本外務省の暗号の解読に成功していた・・・マジック

18 ワシントン駐在武官(海軍)の回想
 ・開戦により大使館内の暗号機械の処分
 ・天気予報暗号

25 山本五十六の戦死と陸・海軍の対立へ
 ・暗号解読され長官撃墜される・・・陸海軍間に不信感

26 情報なき戦争指導の無責任体制
 ・暗号解読の疑い・・・偶然遭遇と判断・・・陸軍に責任転嫁、
 ・米には暗号書奪取部隊がいる・・・潜水艦から暗号書奪取・・・ミッドウェーの大惨敗
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