暗号戦史
「シ行 作品」
作品名 情報と通信の文化史
著者名 星名 定雄
発行日:2006.10.25
出版社:法政大学出版局
形式:A5(492P+48P
目次
第T部 情報通信史のあけぼの―人類の歴史とともに出発
第U部 基本通信メディアの誕生―中世から近世へ
第V部 改革と発展の時代―近世から近代へ
第W部 情報の伝送―古代から現代まで
第X部 マスメディアの台頭―近代
第Y部 エピローグ
ストーリーの概要
古代から現代の高度情報化社会に至る人類の歩みを、人間がコミュニケーションの手段を開発・発展させてきた歴史として捉え、具体的には、「狼煙のはじまり、古代ペルシアの駅制、江戸時代の飛脚、イギリスの郵便馬車、フランスの電信・電話、そして現代インターネット社会までの情報通信の足跡」について、それにまつわる技術・制度の変遷と社会生活の変化を各種資料に基づき詳細に述べている。

目次の細部
第T部 情報通信史のあけぼの―人類の歴史とともに出発
 第1章 コミュニケーションの源流を辿る
 第2章 古代王国を支えた強大な駅制
 第3章 古代ローマ帝国の駅制
第U部 基本通信メディアの誕生―中世から近世へ
 第4章 大帝国の巨大通信ネットワークの出現
 第5章 仏英における駅制の発展過程
 第6章 わが国の情報通信の歩み
 第7章 中世ヨーロッパの成立と飛脚の台頭
 第8章 ハプスブルク家と歩んだタクシス郵便(駅逓)
第V部 改革と発展の時代―近世から近代へ
 第9章 合衆国とアメリカ郵便の誕生
 第10章 19世紀イギリスの郵便改革
 第11章 日本の郵便近代化
第W部 情報の伝送―古代から現代まで
 第12章 陸路の情報伝達
 第13章 海路の情報伝送
 第14章 空路の情報伝達
 第15章 空間と時間を克服した通信技術
第X部 マスメディアの台頭―近代
 第16章 新聞の創業
 第17章 通信社の誕生
 第18章 ラジオからテレビの時代へ
第Y部 エピローグ
 第19章 情報通信の隠された世界
 第20章 昭和の想い出と平成の変貌
暗号について
第W部第15章に、電信が普及し、電報の料金を節約するために企業等が暗号電報を使ったこと。

第Y部第19章に「暗号の歴史」「暗号の使用例」「検閲と密使の話」に触れている。
1 暗号 古代から活用される
 ・スキュタレー、カエサル暗号、頻度調査、コード暗号等基本的なこと
 ・スパイ・ゾルゲの暗号、イギリスのバビンドンの陰謀事件(メアリー女王の陰謀)、イギリスのエニグマ暗号機解読事例、インターネット時代の暗号、
2 情報活動 検閲と密使の話
 ・フランス・ルイ14世を中心とする「闇の官房」による暗号解読、
 ・日本の外交武官の暗号
  (小説:佐々木譲の「ストックホルムの密使」の中から主人公であるスウェーデン駐在武官・大和田市郎が東京の外務省との間の電報の送受に使用した暗号、それを妻である静子が手伝ったことについて述べている。この物語は、実話:小野寺百合子の「バルト海のほとりにて」を題材としているものであり、武官は小野寺信である。)
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