暗号戦史
「シ行 作品」
作品名 写真の裏の真実
著者名 岸本 達也
発行日:201.12.8
出版社:幻戯書房
形式:四六判


日本民間放送連盟賞テレビ報道番組最優秀、
文化庁芸術祭優秀賞(テレビ部門)受賞。
目次
第1章 遠影
第2章 戦友
第3章 資料
第4章 継続
第5章 記憶
第6章 渡米
第7章 尋問
第8章 関心
第9章 抵触
第10章 沈思
第11章 告白
ストーリーの概要
 激戦地・硫黄島から生還した「最も重要な捕虜」。「サカイタイゾー」と呼ばれる男は、家族3人で写した写真を捕虜となった硫黄島で米兵に手渡す。捕虜となったからには生きて日本に戻れないという覚悟があったからだ。
 敗戦から占領政策へ、一枚かんだ男の葛藤。 太平洋戦争における、ひとつの「闇」を追跡する。
 戦争中に米国人が預かった写真を日本人の関係者に戻したいと言う依頼を聞き、大東亜戦争時における捕虜について時代の背景や、人の存在そのものに関心を寄せ、誠実に関係者・資料を収集分析。

その写真の裏には、フランス語で書かれたボードレールの詩。 【おお、わが「苦悩」よ、ききわけて、静かなれ】

暗号について
*サカイタイゾーは、栗林兵団の通信手だった。・・・・特殊な情報の持ち主?
 ・重要あ情報を知っていると判断された捕虜・・・米本土にある二つの超極秘施設のどちらかに収容。
  ・「フォートハント」と「トレイシー」
 ・特にその対象になったのは、無線通信、暗号、情報収集、基幹産業等にかかわっていた者たち。
 ・硫黄島のレーダー装置、編成、無線傍受情報収集機関、部隊の暗号名等について語った。

*写真の裏に書かれた「Sois-Sage!! Oh ma douleur」は何を意味するのか?
 ・ボードレールの詩。 【おお、わが「苦悩」よ、ききわけて、静かなれ】
 ・サカイはどう意味でこれを書いたのか?

*中田整一の「トレイシー日本兵捕虜秘密尋問所」
 ・サカイの尋問調書・・暗号機の構造を示す図面、暗号書、乱数表、計算表といった暗号解読に不可欠な要素
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