暗号戦史
「シ行 作品」
作品名 「真珠湾」68年目の真実 日米開戦―日本を破滅に追い込んだスパイ
著者名 西木 正明
発行日:H21.1.1
出版社:文芸春秋
形式:雑誌
目次
「なし」 
ストーリーの概要
何故日本は開戦に追い込まれたのか?初めて明かされるインテリジェンスの全貌
*12月8日・・・真珠湾に関する記事、報道、特別番組・・・評価が異なる
 ・ 戦争の記録における、絶対的な事実は勝ったか負けたかだ
 ・ 日米交渉とは英米のインテリジェンス機関によって最初から仕組まれたもので、結果として日本は真珠湾攻撃を決行し、国家を破滅に導く戦争に誘い込まれていった。
1 発端
 ・ ジェームス・ドラウト神父・・・宣教活動目的で来日+米海軍情報部の機密任務
 ・ ウィリアム・ワイズマン・・・クレーン・レープ商会の役員+影の仕掛け人
 ・ ルイス・ストラウス・・・クレーン・レーブ商会の役員+米海軍情報部少佐(予備役)
 ・ 井川忠雄・・・産業組合中央金庫理事+日本側の仕掛け人
2 背景
 ・ 英米側関係者の生い立ち、どのように繋がってきたか
 ・ 井川忠雄とは
 ・ ドラウト神父とは
 ・ フランク・ウォーカーとは
 ・ チャーチルの密命・・・日本を挑発し、米を戦争に引き込む
3 対日工作
 ・ ドラウト神父による政財界、軍部に対する工作
 ・ 松岡は彼らを相手にせず
 ・ ルーズヴェルトに日本側の感触を詳細に報告
4 徹底的な抱き込み工作
5 日米交渉立ち上げ
 ・ 若杉公使は外交の筋道を正面に井川等を相手にせず
 ・ 裏付けのない協定案
6 日本側の無策
 ・ 松岡は自分に相談せずに行なった交渉に激怒
 ・ 米の態度が一変・・・・松岡の排除画策
7 奈落
 ・ 確固たる戦略のない日本外交の悲劇
暗号について
* ワイズマンは、駐日英国陸軍武官宛便宜を図るよう暗号電報発信
 ・ 英国の外交通信用暗号:インター・デパートメンタル・コード使用
 ・ 日本に着信後、逓信省により一時的に回収、コピーされ、外務省電信課により解読?
  ・・・当時、外務省電信課は海軍と協力して、この暗号のほか米の外交用グレイ・コード、海軍用ストリップ・サイファーを解読していた。・・・・その情報は全く生かされてなかった!

* 井川は、財務省ルートで有馬伯爵宛に暗号電報発信・・・米は当然傍受解読
  ・・・ワイズマンは危機感を持つ
* 「帝国国策遂行要領」
 ・ 米は暗号解読により、ソ連は「エコノミスト」なるコードネームを持つ外務省高官のリークにより察知
  
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