暗号戦史
「シ行 作品」
作品名 昭和史発掘 幻の特務機関「ヤマ」
著者名 斎藤 充功
発行日:2003.7.20
出版社:新潮社
形式:新潮選書026
目次
第1章 幻の秘密機関を追って
第2章 日本の防諜機関
第3章 ヴェールが剥がされたヤマ機関の実像
第4章 「ゾルゲ国際諜報団」摘発の真相
第5章 戦後を生きた機関員たち
ストーリーの概要
日本にもかつて「ヤマ」という、防諜・謀略を担っていた極秘の組織があった。戦後これまで誰も触れず、多くの戦史にも載っていない正に幻の特務機関である。
著者は、戦後60年近く経た現在、敗戦と同時に記録が償却され、生き残るものも殆どなく、わずかながらの手がかりを元に生き残りの関係者や資料をたどっていく。
次第に驚くべき実態が露になってきた。信書の開封、電話の盗聴、スリを使った秘密文書の入手、時に人殺しすら……。そして定説を覆す、「二十世紀最大のスパイ事件」ゾルゲ一団の摘発の真相も明らかに。

戦史をかなり読み、勉強してきたつもりだが、「ヤマ」のことは私も初めて知った。
暗号について
旧軍における「暗号解読」組織の編成の経緯、あるいは日本の特務機関の暗号解読の事実、ゾルゲの暗号、あるいは組織を隠蔽するための符号等、随所に記述されている。
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