暗号戦史
「シ行 作品」
作品名 真珠湾の審判
著者名 ロバート・A・シオボールド  (中野 五郎訳)
初出版:S29.8:講談社

発行日:S58.4.20
出版社:講談社
形式:新書
目次
第1部 ルーズヴェルト大統領が米国を戦争に引き入れた

 1 米国の不戦主義を覆す  2 戦争への積極的な策動
第2部 マニラに伝達された「魔法」情報が、なぜハワイには?
 3 「魔法」情報について 4 米艦艇の碇泊位置を報告せよ 5 日本の外交電報通信 6 暗号破棄命令下る 7 ホワイトハウスの重大会議 8 いわゆる「戦争警告」通報
 9 ハワイに伝達されなかった「魔法」情報
第3部 真珠湾事件の秘密はいかに保持されたか
 10 真相は国民に知らされなかった 11 「風」の隠語通信放送
 12 真珠湾事件に関する八つの調査
第4部 結論

 13 真相を要約すれば
ストーリーの概要
著者は真珠湾奇襲時に太平洋艦隊駆逐艦部隊司令官でハワイで勤務していてた。奇襲時から12年後における、海軍査問会議、議会調査委員会の報告書は疑問だらけ。著者はルーズヴェルト大統領が計画的に日本攻撃を誘発したものであり、ハワイの陸・海軍司令官にはこの情報を隠して知らせなかった。日本軍に先制攻撃させ、米世論の強固な支持を勝ち取るための方策だった。著者は公文書記録を持って主張している。何故、マニラには情報が伝わり、ハワイには伝わらなかったのか?
暗号について
日本外務省の極秘暗号電報を傍受・解読した事実。情報組織、解読した文書の配布先、解読した文書の発信時期・傍受時期等をあわせ紹介している。
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