作品名 |
真珠湾〈奇襲〉論争 陰謀論・通告遅延・開戦外交 |
著者名 |
須藤 眞志 |
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発行日:2004.8.10
出版社:講談社
形式:四六判(ソフト)
(講談社選書メチエ) |
目次
第1章 真珠湾攻撃
第2章 ルーズベルト陰謀論—対日政策と修正主義
第3章 ウインド・メッセージ論争
第4章 ハワイへの戦争警告と太平洋艦隊オトリ説
第5章 無線封止は守られていた
第6章 二人のスパイ—ポポフとゾルゲ
第7章 ハル・ノートは最後通告か
第8章 通告遅延の原因はコミュニケーション・ギャップ
第9章 真珠湾攻撃は奇襲であったのか
第10章 ルーズベルト親電問題
補章 日米通商航海条約(一九一一年)廃棄の背景 |
ストーリーの概要 |
「真珠湾」は隠密奇襲作戦の成功なのか、ルーズベルトの陰謀なのか?日本の開戦通告の歴史的遅延の犯人は誰なのか?
ハル・ノートは最後通牒だったのか?
同時代人の証言からアメリカ側史料までを精査、過剰な政治的意味を負わされた「論争」ここに決着。
陰謀説を信じる人たちの心情には、東京裁判で戦争の責任を一方的に日本に負わせられたことへの反発があるのでは?
ルーズベルト陰謀論に飛びつき、その先に日本免罪論を導こうとする議論は、極めて安易かつ歴史の事実を歪める。著者の結論は「陰謀ではない」
証拠を冷静に判断・・・都合の良い証拠は危険。 |
暗号について |
第1章 真珠湾攻撃
・ 陰謀論の第1点は、暗号解読。日本海軍の暗号が真珠湾攻撃よりも早く解読されていたと言う主張
→傍受はしていたが、解読は解読後。解読されていたのは外交暗号
・ 機動部隊が電波を出した → 証拠はな無い。
第2章 ルーズベルト陰謀論—対日政策と修正主義
・ 各種の著書において、外交暗号の解読から予測できたと記述 → 当時そこまで分析したものは無い。歴史の後知恵
第3章 ウインド・メッセージ論争
・ 「東の風雨」は放送されたのか?「西の風晴れ」のみ・・・放送した明確な証拠は無い。
・ 放送を聴いたものはいるのか?
第4章 ハワイへの戦争警告と太平洋艦隊オトリ説
・ 最後通牒を解読した後、ハワイへの発信は何故軍用通信を使用しなかったのか?
第8章 通告遅延の原因はコミュニケーション・ギャップ
・ 日本大使館での暗号処理の問題・・・大使館のみの責任か?外務省の不明確な指示も問題。
第10章 ルーズベルト親電問題
・ マリコ暗号
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