暗号戦史
「シ行 作品」
作品名 情報なき戦争指導    大本営情報参謀の回想
著者名 杉田 一次
発行日:1987.8.6
出版社:原書房
形式:A5
目次
第1章 満州事変後における情報活動概観
第2章 本間部長時代における情勢と情報活動
第3章 樋口部長時代における情勢と情報活動
第4章 土橋部長時代における情勢と情報活動
第5章 若松部長及び岡本両時代における情勢と情報活動
第6章 有末部長在職時の情勢と情報活動
第7章 総括的な反省と戒め
ストーリーの概要
 情報の見地より軍中枢部(陸・海軍)の情報勤務を赤裸々に回想反省するとともに、世界史の流れの中に生きていかなければならないわが国の立場を顧み、大東亜戦争に至る経緯や戦争間の状況を明らかにし、国民ことに我々の後を継ぐ後輩や心ある人々に哀情を訴えたい。(前言から)

第1章 満州事変後における情報活動概観
 第1節 本間部長時代における情勢と情報活動      第2節 岡村部長時代における情勢と情報活動
 第3節 渡部長時代の情勢と情報活動
第2章 本間部長時代における情勢と情報活動
 第1節 情勢に引きつづられて拡大へと向かった支那事変  第2節 米ルーズベルト大統領の政戦略上の布石
 第3節 支那事変に貢献した在外武官の活動      第4節 支那事変勃発勃発後における情報活動に関する反省
第3章 樋口部長時代における情勢と情報活動
 第1節 軍首脳部の陣容と事件          第2節 防共協定強化問題と米英の動向
 第3節 米英との紛争と日米通商航海条約破棄の事前通告
 第4節 ノモンハン事件に見る作戦偏重とソ連軍の動向
 第5節 事変解決の謀略工作           第6節 独ソ不可侵条約の締結と欧州戦争の勃発
第4章 土橋部長時代における情勢と情報活動
 第1節 自発的撤兵による支那事変の解決案        第2節 独軍電撃作戦の過大評価と独善
 第3節 枢軸強化と米英に関する認識理解の度合      第4節 情報部の内情と南方作戦に対する準備
 第5節 情報の見地からの反省
第5章 若松部長及び岡本両時代における情勢と情報活動
 第1節 日米戦争に関する国内の風潮         第2節 若松部長在職時代の情勢と情報活動
 第3節 岡本部長在職時代の情勢と情報活動
第6章 有末部長在職時の情勢と情報活動
 第1節 部長交代前後における全般情勢と情報部の態勢   第2節 有末少将の部長任命と大本営情報部の態勢
 第3節 ガダルカナル島の攻防戦と陸軍の情報勤務      第4節 ガダルカナル島よりの撤収作戦とその後の情勢
 第5節 苦悩下のわが守勢作戦                   第6節 熟してきた本格的な攻防戦
 第7節 本格化した連合軍の攻勢とサイパン島の失陥
 第8節 作戦思想を通してみた陸海軍の対立抗争と最高指揮官の責務
 第9節 絶対国防圏崩壊の意義と情勢の激変          第10節 打ち続く敗戦と鈴木内閣による降伏
第7章 総括的な反省と戒め
 第1節 情報を無視していた日本(軍)             第2節 情報を無視していた米国(軍)
 第3節 将来への戒め
暗号について
第1章 満州事変後における情報活動概観
 第1節 本間部長時代における情勢と情報活動
  ・第2部第5課第5班・・・暗号解読及び作成
  ・参謀本部宿直と総務部庶務課の暗号業務
  ・海軍軍令部の通信諜報
  ・暗号要員の育成
 第2節 岡村部長時代における情勢と情報活動
  ・情報処理・・・電報の処理及び配布
 第3節 渡部長時代の情勢と情報活動
  ・軍令部の通信諜報強化策、陸海軍の在外武官室の対応

第5章 若松部長及び岡本両時代における情勢と情報活動
 第3節 岡本部長在職時代の情勢と情報活動
  ・日新丸の船舶暗号書の強奪事件
  ・米のマジック情報、米だ統領の電報遅延
  ・開戦前後の事例・・・最後通牒遅延、開戦指示電報
  ・ミッドウェー作戦時の暗号解読

第6章 有末部長在職時の情勢と情報活動
 第3節 ガダルカナル島の攻防戦と陸軍の情報勤務
  ・第8方面軍の新設と情報活動
 第5節 苦悩下のわが守勢作戦
  ・山本長官の戦死と暗号の問題
 第6節 熟してきた本格的な攻防戦
  ・西大佐撃墜事案
 第9節 絶対国防圏崩壊の意義と情勢の激変
  ・海軍乙事件
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