作品名 |
真珠湾攻撃―米国首脳部の期待と誤算 (「軍事史学通巻26号」所収) |
著者名 |
筒井 充 |
|
発行日:S46.9.1
出版社:原書房・並木書房
形式:雑誌(A5) |
目次
「なし」 |
ストーリーの概要 |
「真珠湾攻撃は、日本が好んで事を起こしたものでなく、むしろ、米国側によって、攻撃すべく誘導されたと言ってよい」と指摘されつつある。これらの説の要点を紹介。
次いで「米国側が太平洋艦隊を囮として、日本を真珠湾攻撃へと誘導したという考え方」への有力な反論として、「囮にしたという考え方が一応あるとしても、あのような大損害を覚悟して囮とするということは、如何に参戦を希望し、持てる米国であっても、あまりに非常識であり、現実には到底あり得ない。」という疑問に対しての解明を試みている。
更に日露戦争開戦の事情と対比して、その類似点の多きを指摘している。
1 開戦に対する通説
・東京裁判・・・戦争開戦の責任は、日本政府と軍部
・戦後の資料開示により、真相は異なる説
2 日米交渉の経緯
・日本側は打開に苦慮、米側は譲歩の意思なし
3 通説に対する批判
・国史学者・平泉澄博士
・元外交官・大鷹正次郎
・軍事評論家・山岡貞次郎
・諸説の要約と疑問
4 米国首脳部の誤算―真珠湾攻撃計画の推移
・戦艦の防御力の過信
・攻撃兵力の誤算
・航空攻撃威力の過少評価
・誤算の可能性
・空母不在の問題
5 日露戦争との対比
|
暗号について |
3 通説に対する批判
*元外交官・大鷹正次郎
・秘密電報の盗読により日本のハワイ奇襲を予知しながら、この重要な情報をハワイの陸海軍に知らせていない。
*軍事評論家・山岡貞次郎
・マジック情報の活用
*諸説の要約と疑問
・マジックにより日本側の意図を察知していた。
4 米国首脳部の誤算―真珠湾攻撃計画の推移
*誤算の可能性
・解読結果を太平洋艦隊に与える情報と警告に怠慢振り・・・大統領の指示乃至了解
|