作品名 |
続 陸軍中野学校 日本諜報謀略戦史 |
著者名 |
畠山 清行 |
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発行日:S42.9.20
出版社:サンケイ新聞出版局
形式:四六判(ソフト) |
目次
・血迷ったかFBI ・碧い目の美人スパイ ・海軍諜報と「神風」の飯沼 ・帝国海軍、30万円で壊滅 ・排日問題と国防原則 ・建軍戦争と軍縮会議の裏 ・武蔵、大和、信濃の最期
・盗まれた海軍暗号 ・九七式三型暗号機の疑問 ・殺し文句のほしい米政府 ・真珠湾に吹いた神風 ・日本、長蛇を逸す ・ソ連大将の亡命 ・ノモンハン謎のスパイ ・捕虜交換と小便泥棒 ・南方謀略淡路町事務所 ・マレーの義賊ハリマオ ・花も嵐も踏み越えて ・柳川兵団、陰の功名 ・親英日本人南益世 ・ビルマは揺らぐ ・戦雲南に流れて ・秘匿名は南方企業調査会 ・偽装動員昆明作戦 |
ストーリーの概要 |
陸軍中野学校についてというより、副題の「日本諜報謀略」主体の内容である。
(「あとがきにかえて」から)
・ 万里異域に祖国の弥栄を念じながら、報われるところもなく散って行った人々を拾っていくと太平洋戦争諜報謀略全史になる。
・ 諜報謀略工作の歴史の中には、多くの教訓が含まれている。「一度の失敗は誰もするが、二度同じ失敗を繰り返すものは馬鹿か山羊以外にない」とは外国の諺だが、いささかでも「後車の戒め」的役割を果たしてくれるなら喜び。 |
暗号について |
* 血迷ったかFBI
・大使館と外務省の隠語、毛利博士の電話は隠語? ドイツスパイ・マリアンヌ之諜報
* 碧い目の美人スパイ
・キューンの通信方法
* 海軍諜報と「神風」の飯沼
・日新丸事件・・・・・・暗号書を盗撮される
* 帝国海軍、30万円で壊滅
・ 暗号印字機を開発した「田辺一雄」技師のレーダー開発
* 建軍戦争と軍縮会議の裏
・ワシントン軍縮会議におけるブラック・チェンバーによる暗号解読
* 盗まれた海軍暗号
・昭和15年5月海軍軍人の漂流死体をノルウェー船が収容。暗号書を胴中に。米に引き渡す・・・日本側の記録なし。
・昭和17年春、ポーとダーウィンの沖合で、沈潜した伊号124潜水艦から暗号書が盗られる。
・昭和17年8月、マキン島を占領され、守備部隊本部だった建物から、暗号書を盗られる。
・南部ニューギニアで射殺された海軍陸戦隊の暗号係兵曹が所持していた暗号書を盗られる。
・高尾基地通信隊での米空軍の暗号を解読
* 九七式三型暗号機の疑問
・外務省暗号機はなぜ、模倣品を作成されたか?理論的か?現物の盗撮か?
* 殺し文句のほしい米政府
・マジック情報の活用
* 真珠湾に吹いた神風
・マジック情報は、なぜハワイに届かなかったのか?
・最後通牒はなぜ遅れたのか?
* 日本、長蛇を逸す
・ドイツでソ連諜報にあたっていた「星機関」の傍受解読情報を無視
* ソ連大将の亡命
・リシュコフの暗号と、暗号に関する情報
* ノモンハン謎のスパイ
・暗号書を処分したため、平文で発信
* 親英日本人南益世
・ 南の使った暗号、反対語に騙される。
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