暗号戦史
「ソ行 作品」
作品名 「ゾルゲ・尾崎」事典    反戦反ファシズムの国際スパイ事件
著者名 古賀 牧人 
発行日:2003.9.10
出版社:アピアランス工房
形式:A5  627P
目次
T リヒアルト・ゾルゲ
  ソビエト覇権主義とゾルゲ
U 尾崎秀実
  提報事項
V 宮城与徳
  提報事項
W ブランコ・ド・ヴーケリッチ
X マックス・クラウゼン
Y 事件発覚についての論争
ストーリーの概要
ゾルゲ、尾崎、宮城、ヴーケリッチ、クラウゼンらメンバーが交流した人物・かかわった事柄の計1200項目を解説。
関連する人物・事項は、たぐれるように矢印、コメ印などでつないだ。
侵略戦争を拡大する日本中枢部から極秘情報を収集する活動の全体像を見渡せるよう編集。
暗号について
T リヒアルト・ゾルゲ
 ・ゾルゲがモスクワに打電した際、暗号を使用していた事実。・・・詳細は記述されていない。
 ・在日ドイツ大使館付武官補中佐・ショルから得た情報に「軍部内使用暗号」が含まれていた。

X マックス・クラウゼン
 ・クラウゼンが、暗号電報送受に使用した送受信機の細部・・・送信機は自作、受信機は、市販品の改良
 ・ウィースバーデン:ウラジオストックの隠語・・・地名等はドイツ語を使用
 ・コールサイン・・・毎日変更・・・変更要領・・・・暗号
 ・暗号
  ・第1の暗号:アルファベットを数字化・・・換字、5数字化
  ・第2の暗号:ドイツ統計年鑑(1935年板を使用した乱数を加算
 ・XUOSN電波・・・コールサインの特性・・・「サンフランシスコ、ロスアンゼルス」
 ・わが国の電波監視・・・東京、大阪、札幌、仙台、広島、熊本各逓信局が監視
                東村山、大阪喜連町に分室設置
 ・特定できなかった送信場所:クラウゼンはたびたび変更
 ・通信時間:タイムテーブルの暗号:巧妙
 ・最後の送信:昭和16年10月4日
  「本年は対ソ戦なし」「日米会談最終段階、支那、仏印の兵力減少などが成功の条件」
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