暗号戦史
「タ行 作品」
作品名 大東亜戦争に於ける暗号戦と現代暗号  (「昭和軍事秘話 中」所収)
著者名 釜賀 一夫
発行日:H1.8.20
出版社:同台経済懇話会
形式:A5
目次
「なし」


(同台クラブ講演集)
ストーリーの概要
日本暗号界の大御所、釜賀氏が、同台クラブにおいて講演したもの。
内容は、表題の通り。細部は、下欄「暗号について」

釜賀氏の略歴
大正6年 熊本県に生れる。陸士50期卒。東京帝国大学(理学部)卒。
昭和14年参謀本部第11課暗号班、航空兵団司令部付暗号班長兼信務班長としてノモンハン事件に参加。昭和16年参謀本部第11課にて開戦準備。昭和17〜19年、陸軍科学学校より東京帝国大学員外学生として派遣。昭和19年陸軍技術研究所を経て、参謀本部第11課兼陸軍特殊情報部付(米国暗号解読)。戦後自衛隊に入り、第1幕僚幹部通信課暗号班長、陸幕第2部別室付、同第7科長として暗号研究に従事。昭和45年退官。陸将補。
内閣調査官、海外事情調査所惨事、陸幕第2部別室嘱託、外務省通信課顧問、防衛庁防衛システム研究会システムセキュリティー部会長、光電製作所顧問、富士通FSI嘱託を歴任。
平成15年11月23日、ご逝去。
著書:「基礎暗号学」、「暗号解読」他、雑誌等多数に論文掲載。

暗号について
*太平洋戦争に負けた原因の一つに情報戦争、特に暗号に負けた。
 外務省が傍受された電報の95%、、海軍の50%の暗号は解かれた。しかし、陸軍は昭和18年6月までは全くなし、以降0.6%程度は解かれたが、重要なものは無い。
*陸軍の暗号が解かれなかった大きな理由は「第1線から後方まで全部無限乱数標を使用」「暗号使用上の組織、教育、規律の徹底」である。
*無限乱数式暗号の概要
*非常時の暗号運用としての特別計算の概要
*陸軍の無限乱数表「特乱」の概要:写真には全体撮られない。;ワン・タイム・パット
*理論的には解かれなかったが、戦争後半になり、沈没した艦船から暗号書が持ち去られ、船舶暗号等が解かれた。
*米軍の暗号担当者・レガン大尉、バーカー氏等が、日本陸軍の暗号は暗号書を盗む以外には解けなかったと証言。
*陸軍の暗号教育の概要
*米暗号の解読の概要
 ・グレーコードの解読
 ・ブラウンコードの解読
 ・ストリップ暗号の解読
 ・暗号機の解読
*機械暗号:陸軍が使用しなかった理由
*現代暗号の概要
 ・DESの使用はやめたほうが良い。:米に解読される。
 ・公開鍵暗号RSA暗号の利点、欠点:因数分解しなくても解く方法はある。
 ・米の腹の中:DES、RSAは謀略暗号
*隠していた米暗号解読の実情が漏れたいきさつ
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