暗号戦史
「タ行 作品」
作品名 太平洋戦争 上下
著者名 児島 襄

発行日:(上)S40.11.25
     (下)S41.1.25
出版社:中央公論社
形式:新書
目次
(上)
・ 昭和16年秋、参謀本部
・ 真珠湾空襲
・ マレー沖海戦
・ フィリピン進攻、ウェーキ島攻略
・ 香港、シンガポール攻略
・ 蘭印、バターン半島攻略
・ 東京空襲とミッドウェー海戦
・ ガダルカナル島の死闘

(下)
・ 昭和18年―戦争の転機
・ 中部太平洋の戦い
・ 悲劇のインパール作戦
・ サイパン島失陥
・ フィリピンに決戦を求めて
・ 比島沖海戦
・ 最後の戦闘
ストーリーの概要
・ 民族の興廃を賭け、250万の尊い人命を失って敗れた戦いは、日本人にとって何であったのか―この基本的な問いに自ら答えるべく、著者は5年の歳月を費やし、国内資料の渉猟は勿論、アメリカへ調査に渡り、南洋諸島、東南アジア各国の旧戦場を隈なく訪ねた。
 善悪の糾弾を急がず"戦争をして戦争を語らしめる"ことに努めた。
 相戦った双方の資料を突き合わせ、上層指導者、将軍、参謀から一兵卒までを生々と描く
・ 米軍の反攻が本格化し、日本軍の退勢おおうべくもなくなる昭和18年以降―日本軍将兵の勇戦敢闘に、米兵はタラワの恐怖に身ぶるいし、硫黄島の砂を鮮血で染め、カミカゼの機影におびえた。
 その能力と気力に優劣なき戦士が相対峙するとき、将軍は何を策し、指導者は何を企図していたのか。
暗号について
* 真珠湾空襲
 ・米国は1941年4月から日本の外交暗号を解読していた。

* フィリピン進攻、ウェーキ島攻略
 ・沈没した駆逐艦から、日本海軍の暗号書が引き上げられた。

* 蘭印、バターン半島攻略
 ・米英豪艦隊とオランダ艦隊は合成直後で、共通の戦術暗号がなく、出撃命令に手間がかかった。

* 東京空襲とミッドウェー海戦
 ・米は日本海軍の暗号も解読していた。
 ・AFはミッドウェーと解読(偽電の成功)

* ガダルカナル島の死闘
 ・作戦時の各種暗号名(作戦名、地名、人名等)

* 昭和18年―戦争の転機
 ・山本長官の戦死・・・海軍は暗号解読の恐れを否定

* 中部太平洋の戦い
 ・古賀長官殉死・・・暗号書、作戦計画を米側に盗られる。
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