暗号戦史
「タ行 作品」
作品名 ダブル・エージェント  英国情報部二重スパイの回想 (DOUBLE WGENT)
著者名 ジョン・モー   (JOHN MOE)  (訳:石田 善彦)
発行日:1989.8.15
出版社:河出書房新社
形式:四六判
目次

「なし」
ストーリーの概要
ヒトラーにとどめを刺した男たちの祖国愛と青春。
戦後40年の沈黙を破って当事者の口から初めて明かされた対独二重スパイ作戦の全貌。

1941年4月7日深夜、2人のノルウェー人の若者がひそかに飛行艇でドイツ占領下のノルウェーを飛び立ち、英国へと向かった。
 飛行艇はその日の早朝スコットランドの沖合に着水し、2人はゴム・ボートで無事上陸した。
 ドイツ軍情報部の一員として任務を与えられて英国に送り込まれた彼らは、上陸と同時に警察署に出頭し、故国ノルウェーを救うために連合国軍の一員として協力することを申し出る。
 長期間の厳しい資格検査を受けたあと〈マット〉と〈ジェフ〉のコードネームを与えられ、2人は漸くM15が指揮する「二重スパイ」作戦に参加を許された。
 2人の活動は33ヶ月間にわたって継続され、ドイツ軍を誤った布告に誘導するための一連の情報提供活動に従事した。
暗号について
* ドイツ軍・外国諜報局内特別班所属での教育
 ・モールス信号の基本マスター、打ち方の習得
 ・国際通信信号、独自方式の暗号システム、通信文作成
 ・コード・ブックは、ペーパーバック版のクロスワード・ブック

* 英国MI5の指揮下での活動
 ・ドイツ軍向けの架空の報告書を暗号化し、モールスを使って送信
 ・ドイツ軍からの信号を受信・・・QSO4(受信状態良好)、GA(通信を開始せよ)
 ・[CT139](暗号書の指定)の送信、本文送信、SK(返信を待つ)送信
 ・ドイツ軍から[CT176]等暗号書に関する指示、本文が送られてきた。

* ドイツ軍からの指示
 ・すべて順調に進んでいる場合、通信に「ハリー」と言うコード・ネームを混じ得るように
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