暗号戦史
「タ行 作品」
作品名 大日本帝国の興亡 1 暁のZ作戦
著者名 ジョン・トーランド    (訳:毎日新聞社)
発行日:S46.6.5
出版社:毎日新聞社
形式:四六判


 ピュリツァー賞受賞
目次
一 燃え上がる「下剋上」
二 盧溝橋に輝く銃声
三 太平洋への序曲
四 異例の「白紙還元」
五 運命のハル・ノート
六 暁のZ作戦
ストーリーの概要
 二二六事件に始まり、大日本帝国が太平洋戦争へ突入していった過程を冷静な目で克明に追っている。(500余人に上るインタビューを行い、文面を確認)
* アメリカで信じられていた説に安するいくつかの事実を明らかにした。その一つは真珠湾攻撃は向こう見ずな、悪者の日本人が仕掛けたものであると、殆どのアメリカ人は信じている。私はこれに対して、この日は両国にとって悲劇であったこと、そして両国ともに開戦の責めを負わねばならない。・・・・冷静な記述ではないか!

一 燃え上がる「下剋上」
 1五四年ぶりの大雪 2総理官邸に非常ベル 3尊王、義軍のノボリ 4総理無事脱出 5涙声の「兵に告ぐ」
二 盧溝橋に輝く銃声
 1追放された皇道派 2近衛内閣誕生 3「パネー」号撃沈事件
三 太平洋への序曲
 1スーツケースと風呂敷 2三国同盟 3解読された暗号 4松岡外相解任
四 異例の「白紙還元」
 1十月には峠を越す 2迫る最終期限 3外交か戦争か
五 運命のハル・ノート
 1 東条の三提案 2ハルの誤解 3アメリカの「暫定協定」 4日本の偏見
六 暁のZ作戦
 1日本海軍の基本戦略 2真珠湾奇襲計画 3ハワイの諜報網 4連合艦隊出動
暗号について
二 盧溝橋に輝く銃声
 3「パネー」号撃沈事件
  ・出先艦艇から連合艦隊にあてた報告電報が米海軍情報部により解読され、「加賀」の将校による故意の計画が判明

三 太平洋への序曲
 4松岡外相解任
  ・ハル長官はマジックにより情報を入手していた。

五 運命のハル・ノート
 2ハルの誤解
  ・日本の甲乙案をマジックにより事前に承知・・・故意に誤訳しハルを誤導した情報もあり?
   その実例電報の内容

六 暁のZ作戦
 3ハワイの諜報網 
  ・和智恒蔵中佐の活動・・・短期間に米暗号を解読
  ・スパイ:オットー・キューン
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