暗号戦史
「タ行 作品」
作品名 大日本帝国の興亡 4 神風吹かず
著者名 ジョン・トーランド    (訳:毎日新聞社)
発行日:S46.9.5
出版社:毎日新聞社
形式:四六判


 ピュリツァー賞受賞
目次
一 東条内閣の崩壊
二 レイテ湾の海峡
三 アメリカ軍レイテ上陸
四 アメリカ軍総くずれ
五 連合軍の好機
六 硫黄島の死闘
七 廃墟の帝都
八 最後の防塞「沖縄」
ストーリーの概要
 サイパン島陥落の後、1944年7月18日東条内閣は総辞職する。同年10月20日、アメリカ軍はレイテ島に上陸、マッカーサーは「私は帰って来た」と、高らかに声明する。日本海軍はフィリピン沖で乾坤一擲の戦いを挑み、神風特攻隊が初出撃するが敗北。日本海軍は事実上壊滅する。サイパン、テニアンからのB29の本の空襲は次第に熾烈を加わえ、翌年3月、死闘を繰り広げていた硫黄島もついに陥落、不沈戦艦「大和」も九州沖であえなく沈没する。敗戦の様相は濃くなり、終戦工作が続けられる。

一 東条内閣の崩壊
 1挙国一致と耐乏生活 2フィリピン攻略 3マッカーサー戻る
二 レイテ湾の海峡
 1頽勢挽回のチャンス 2戦艦「武蔵」の最期 3決戦スリガオ海峡 4恐怖の神風特別攻撃隊 5栗田艦隊決戦を挑む 6連合艦隊の壊滅
三 アメリカ軍レイテ上陸
 1尾根をめぐる激闘 2勝敗は補給で決す
四 アメリカ軍総くずれ
 1ワ作戦の失敗 2地獄の捕虜輸送船 3レイテの態勢は決す 4アメリカ軍の決戦
五 連合軍の好機
 1イアンパール作戦 2連合軍と中国 3B29の脅威 4捕虜輸送の失敗 5ヤルタの三巨頭
六 硫黄島の死闘
 1水際か洞穴か 2最も恐ろしい艦砲射撃 3摺鉢山の星条旗 4洞穴内の敗残兵
七 廃墟の帝都
 1東京大空襲 2危機迫る日本
八 最後の防塞「沖縄」
 1米海兵隊沖縄上陸 2小磯内閣崩壊 3連合艦隊の最期 4鈴木貫太郎内閣 5ルーズベルトの死
暗号について
二 レイテ湾の海峡
 2戦艦「武蔵」の最期
 ・数百冊の厚い暗号書にガソリンをかけ、火をつけた。しかしなかなか焼けなかった。焦げた暗号書をズックの袋に詰め込み、機関銃を重しにして海中に投げ込んだ。

 6連合艦隊の壊滅
 ・(米軍)敵の暗号解読者を混乱させるため、電文の始めと終わりに余分な語句を加えた。
  → 七面鳥は水に向かって泳ぐ、太平洋指令官より「第34機動部隊は何処、何処」全世界が不審に思う。
  → 受信側は「七面鳥は水に向かって泳ぐ」は埋め草だと省いた。しかし「全世界が不審に思う」はもっともらしく響いたので本分の一部と判断した。環境に届いた電文を見たハルぜーは激怒した!
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