暗号戦史
「テ行 作品」
作品名 帝国海軍機密室
著者名 横井 俊幸
発行日:S28.11.25
出版社:新生活社
形式:四六判
目次
第1篇 作戦謀略篇―海軍機密室
第1章 米海軍の術力をさぐる
第2章 ブラック・チェンバー
第3章 大和田通信隊
第4章 上海事変
第5章 米太平洋艦隊の秘密
第6章 L機関の活躍
第7章 開戦
第8章 アメリカの新作戦計画をさぐる
第9章 ミッドウェー海戦
第10章 巨星墜つ
第2篇 政治的経済謀略篇
第1章 対重慶和平工作
第2章 Z工作
第3章 V工作
第4章 日独軍事協定とダレス工作
第5章 ビルマ独立秘史
第6章 インドネシア独立秘話 
  
ストーリーの概要
この20年間、そして又、真珠湾攻撃以降4年に亘る戦争の舞台裏で、目には見えない戦いが激しく戦い抜かれていた。太平洋戦争の真相を極めんとするならば、その裏に秘められた隠れた歴史、諜報と謀略に目をつけなかればならない。
この明朗でない、仕事の性質が当事者の口を封じているのみでなく、機密保持の要求が関係者の横の連絡を絶つ事を鉄則としている関係もあり、当事者でも自分でやったこと以外は、何も知らされていないのが常である。その機密室のことは各国とも特に高度の機密に付しているので、諜報、謀略についてその全貌を明らかにすることは非常に難しい。
これは、全ての海軍関係者の中、この種の工作に従事した人々の話を蒐録編集したものである。
痛感することは、日本人特有の性格的弱点である。狭量、セクショナリズム、独善、勘で点ぺい旧に功を求める性急さ、短見、組織力の不足等が、この見えない戦いでも敵に一籌を輸する原因になった。
(はしがきから)
暗号について
第1篇 作戦謀略篇―海軍機密室
第1章 米海軍の術力をさぐる
 ・ 軍令部の組織、金森事件、米国内における傍受・情報活動
第2章 ブラック・チェンバー
 ・ 海軍機密室
 ・ 暗号解読のイロハ
 ・ X機関・・・上海における特務機関
 ・ 明明碼電本、雪中の寸劇
 ・ 英国暗号、憲兵の副業は?・・・・・暗号書の盗撮
 ・ 海底電線
第3章 大和田通信隊
 ・ 「夕張」行方不明になる・・・密かにハワイへ派遣、傍受活動
 ・ ストリップ・サイファー
第4章 上海事変
 ・ 戦火上海に飛ぶ・・・X機関の活躍
第5章 米太平洋艦隊の秘密
 ・ 米太平洋艦隊の大演習における傍受活動
 ・ ハワイにおkる米太平洋艦隊の通信傍受
第6章 L機関の活躍
 ・ メキシコにおける特務機関
第7章 開戦
 ・ ハワイにおけるスパイ活動・・・二人のスパイ(米予備海軍士官とキューン独予備海軍中尉)
 ・ ワシントンの日米暗号戦・・・外務省暗号
 ・ 比島における活動
 ・ 香港における活動
第8章 アメリカの新作戦計画をさぐる
 ・ 秘密通信・・・国交断絶後の通信確保要領
 ・ Q情報・・・米予備陸軍少佐のスパイ活動
第9章 ミッドウェー海戦
 ・ 米海軍の暗号解読できず
 ・ わが企図の暴露
第10章 巨星墜つ(この部分、欠落・・・製本ミス)
 ・ 暗号解読による山本司令官撃墜
 ・ 英国秘密諜報部
第2篇 政治的経済謀略篇
第1章 対重慶和平工作
 ・ 和平工作に関する重慶からの電報の暗号解読
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