暗号戦史
「ト行 作品」
作品名 盗聴 二・二六事件
著者名 中田 整一
発行日:2007.2.10
出版社:文藝春秋
形式:四六判
目次
序章 名乗り出た実行者
第1章 埋もれた「二十枚の録音盤」
第2章 同床異夢の「戒厳令」
第3章 「電話傍受綴」との符合
第4章 栗原中尉と謎の女
第5章 ドイツ大使館にいたスパイ
第6章 「2/29北→安藤」の録音盤
第7章 掃討作戦前夜の説得
第8章 政界工作の挫折
第9章 将軍たちの明暗
第10章 封印された真実
終章  それからの二・二六
ストーリーの概要
昭和史最大の謎を載せた録音盤が回り始める。
青年将校の叫び、名もなき兵士たちの苦悩、うごめく陸軍中枢…、七十年の時を越えて、いま甦る極限の人間ドラマ。
・20枚の録音盤、軍法会議主席検察官が秘蔵していた資料
・2・26に遭遇した人々が、その後の人生において、いかに深く事件の影響を蒙り続けてきたか
・ 日独伊三国同盟に至る運命の転回点・・・2・26から終戦までわずか9年・・・政治と国際社会の動き
・2・26は、昭和史の決定的転回点
・東京渋谷のNHKのそばに、処刑された青年将校の慰霊碑が建っている。・・・・裁判は公正だったのか?
・高級将校の裏切り?不問?
暗号について
序章 名乗り出た実行者
・盗聴の主務者の任務・・・電話通信の査覈(さかく)
・要員・・・通信連隊から通信技術や暗号電報の解読を専門とする下士官が任命された。

第2章 同床異夢の「戒厳令」
・参謀本部第1部第3課・・・海外之大使館等から陸軍大臣・参謀総長に暗号電報を打ってくる
 昼間は暗号班、夜は参謀部員が翻訳・・・80〜100通・・・陸軍省の日直将校と手分けして訳す。

第8章 政界工作の挫折
・歩哨線通過の要領・・・・帽子か服のどこかに使用済みの郵便切手を貼っておいて、それを歩哨に見せる。

*録音状態の悪い録音盤の内容の解明は、まさに暗号解読。中には、盗聴を前提に偽名や不調を使用している例もある。
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