暗号戦史
「ト行 作品」
作品名 ドイツの秘密情報機関
著者名 関根 伸一郎
発行日:1995.8.20
出版社:講談社
形式:新書
目次
第1章 ヒトラーからゲーレンへ
 1 ヒトラーと秘密情報部
 2 ゲーレン機関
第2章 知られざる情報機関「BND」
 1 「BND」の成立
 2 BNDと国際戦略
第3章 恐怖の東ドイツ秘密情報部
 1 東ドイツ「国家保安省」の成立
 2 シュタージの組織と活動
ストーリーの概要
ナチスの時代から敗戦、分裂、冷戦と続く中、陰で政府に関与してきた情報機関のしくみと実態に迫る。

東西ドイツの狭間で──東西ドイツの統一により、いかに西側スパイの諜報活動が正確なものであったかが証明された。特に、東ドイツの軍事秘密道路網のルートや、弾薬庫の情報は完璧だった。
こうした情報収集活動は、スパイ衛星観測によるものより、東ドイツや東欧ブロック向けの遠距離トラック運転手からのナマ情報が大きな役割を果たしていた。……西側の雇い入れた運転手への報酬は、わずか30マルク程度の低賃金だったが、その効率は良かった。
彼らは、相手側の戦車の機種など最低限の予備知識をもって、東欧諸国の顧客に製品を輸送するかたわら、東側の軍事情報を偵察した。
暗号について
第1章 ヒトラーからゲーレンへ
 1 ヒトラーと秘密情報部
  ・ソ連とドイツ双方の暗号解読作戦
  ・ゲーリングの調査局における傍受・解読・・・ジーメンス社の自動暗号解読機
 2 ゲーレン機関
  ・ヴァチカンの暗号解読による情報収集

第2章 知られざる情報機関「BND」
 1 「BND」の成立
  ・戦後、ナチス高官・ボルシュヴィンングが米のスパイに
   →ソ連の暗号解読
  ・BND組織・・・電話盗聴班、暗号解読・暗号処理、郵便物検査
 2 BNDと国際戦略
  ・電子諜報戦・・・コンピューター等最新設備の活用
  ・米との協力・・・傍受施設
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