作品名 |
海燃ゆ 山本五十六の生涯 |
著者名 |
工藤 美代子 |
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発行日:2004.6.10
出版社:講談社
形式:四六判 |
目次
・ 戊辰の残歌 ・ 父母との別れ
・ 会津の娘 ・ 華やかな雄飛
・ 鎌倉の家 ・ 暗雲の下
・ ロンドン軍縮会議 ・ 海軍の葛藤
・ 家族の絆 ・ 虚実の間で
・ 英米の眼 ・ 連合艦隊司令長官
・ 多様な面貌 ・ 真珠湾への道
・ 日米開戦 ・ 一抹の不安
・ ミッドウェー作戦 ・ トラック島の日々
・ 戦艦武蔵への移乗 ・ ラバウル進出
・ 運命の日 ・ 残された人々
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ストーリーの概要 |
連合艦隊司令長官・山本五十六は日米開戦に反対し、戦争回避を図ったが実らずやむなく真珠湾攻撃を着想し、成功させた。
1943年、山本長官はなぜか危険な前線視察にラバウルから飛び立ち、待ち伏せをした米戦闘機に撃墜され戦死した。
祖父、実父、養父とも戦死または負傷した戊辰の役から太平洋戦争までの百年を、長い戦後として生きた山本五十六の宿命の生涯を死生観を含めて記述
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暗号について |
* 真珠湾への道
・南雲艦隊に「ニイタカヤマノボレ1208」を打電した。
* 日米開戦
・「ト」連送
・奇襲成功の電報をはじめ、ひっきりなしの電報
・最後通牒は日本側の手落ちで攻撃のあとに。翻訳とタイプに手間取る。 実は米は知っていた。
* ミッドウェー作戦
・日本軍の暗号は解読されていた。米側は日本の攻撃開始日を把握していた。
・海軍は4月1日から新暗号に切り替える予定だったが、5月1日に延ばし、更に5月28日まで古い暗号のまま打電していた。
* ラバウル進出
・山本の行動を暗号解読により知った米軍は、戦闘機隊を待ち伏せさせ、撃墜した。
* 運命の日
・暗号が解読されていたなんて夢にも思っていなかった。(護衛戦闘機パイロット)
・我々は日本側の暗号の解読に成功していた。暗号解読班の仕事を駄目にしてしまうので、この出来事を極秘に指定し、発表を一切禁止した。・・・マッカーサー
* 残された人々
・五十六の死を最初に知った武蔵の乗員は、中央よりの暗号電を翻訳した蛯名通信士だった。
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