暗号戦史

「ホ行 作品」

作品名 凡将 山本五十六
著者名 生出 寿 (おいで ひさし)
発行日:1986.8.15
出版社:徳間書店
形式:徳間文庫


凡将山本五十六と烈将山口多聞を合冊にして再発行されている。(2005.8.15)
目次
・まえがき ・情に流れた長官人事 ・職を賭せない二つの悩み ・「真珠湾攻撃」提案の矛盾 ・井上成美の明察と偏見 ・退任延期 ・対米戦開始への陰の加担 ・開戦決定と愛人への手紙 ・錯誤に過ぎなかった真珠湾の戦果 ・山本五十六の世論恐怖症 ・珊瑚海開戦への侮り ・ミッドウェー海戦前の密会 ・目も眩むような凶報 ・航空偏重が日本敗戦の根本原因 ・暗殺説と自殺説 ・あとがきにかえて
ストーリーの概要
真珠湾奇襲作戦の立案者であり、またミッドウェー海戦に惨敗した提督・山本五十六は、悲劇の名将か凡将か?海軍次官までは名将だったが、連合艦隊司令長官としてはかなり疑問である。
真珠湾攻撃は、一見大成功に終わったように伝えられているが、戦略的に見れば失敗では。空母は無傷、艦艇の殆どは沈没ではなく沈座で短期間で修復、アメリカ人の戦意は喪失とは正反対に「リメンバー・パールハーバー」で結束させ、ルーズベルト大統領の罠にかかった。
三国同盟反対、日米開戦回避に尽力した山本が、連合艦隊司令長官を拝命するや戦争に踏み切ったのは何故か?
敵機の爆撃によるブーゲンビル島上空での壮烈な最期が意味するものは暗殺か、それとも自殺だったのか
筆者は、公的・私的(手紙等)な資料から、巷で評価されている名将山本五十六は、実は凡将ではなかったかと論じている。
(芸者・千代子に対する姿勢は兵を愚弄していると感じた。手紙の内容も情報漏洩に近い)
暗号について
・「ト、ト、ト・・・」、「トラ、トラ、トラ」等の略号。
・駐米大使館における外交暗号文書の翻訳の遅れ、米国による暗号解読の事実。
・ミッドウェー海戦における米国の暗号解読の事実。
・陸軍の暗号重視と海軍の暗号軽視。
・大和の通信・暗号室の情報分析能力の高さと活用不十分。
・長官視察に関する暗号電文の問題点。
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