暗号戦史
「ワ行 作品」
作品名 わが電波謀略戦  (「太平洋戦争ドキュメンタリー13『わが電波謀略戦』所収)
著者名 伊藤 春樹
発行日:S44.4.30
出版社:今日の話題社
形式:A5判
目次
第1部 女装艦隊出撃す
第2部 椰子林の中の通信謀略部隊
第3部 霧の中の北方電波戦
第4部 われソ連軍に降伏せず 
ストーリーの概要
戦争の裏街道を行く情報士官の手記
東京の軍令部特務班(ブラック・チェンバー)からラバウルへ、そして北千島でソ連軍に抑留されるまで、敵電波を相手に情報の収集、分析する一情報士官であった。

目次の細部
第1部 女装艦隊出撃す・・・船名もなく国籍もなく
 ・ 出没する不思議な商船           ・ 海の狼
 ・ 婦人服の大量注文             ・ あ号作戦命令書
 ・ 非番直員女装用意             ・ 洋上における開戦第1日
 ・ ついに獲物を発見              ・ 第二の獲物米船マラヤ号
 ・ 海狼の最期・・・エピローグ
第2部 椰子林の中の通信謀略部隊(ブラック・チェンバ)・・・ガ島撤退と儀電戦
 ・ 敵を知り己を知る               ・ 通信謀略戦とは?
 ・ 第一線に進出                 ・ ガ島撤退
 ・ 儀電戦用意                  ・ 溜飲をさげたクリーン・ヒット
 ・ "さらばラバウル"
第3部 霧の中の北方電波戦・・・犬ぞりが私を迎えた
 ・ 霧と吹雪の北方前線へ           ・ 無人のキスカを猛攻した米国艦隊
 ・ キスカはもぬけのから            ・ 北方電波合戦
 ・ いっぱい食わされた米のニセ電波     ・ 空襲予報
 ・ 北千歳よ、さようなら、占守通信隊の最後
第4部 われソ連軍に降伏せず・・・・ソ連軍の満州侵入
 ・ 本土最北の占守                ・ 天皇の放送に泣く
 ・ 思いがけぬ赤軍の不法上陸         ・ 女子工員脱出
 ・ 壊滅寸前だった赤軍              ・ 上陸赤軍を圧倒
 ・ 無益なる戦闘終結す              ・ 冷雨に煙る武装解除
 ・ ソ連魚雷艇に乗る                ・ 武装解除
 ・ 酒と女を求める赤軍               ・ 異国の丘シベリヤ抑留
 ・ 帰国・・・再会
あとがき:千島と沖縄
暗号について
特務班員として戦線に居た著者の体験談。
敵通信の傍受による通信解析が主体。解読は生通信に近いものを日本語に翻訳した程度か?

日米相互に偽信を活用し、作戦に貢献した。
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