暗号戦史
「ヤ行 作品」
作品名 山本 五十六
著者名 半藤 一利
発行日:2007.11.23
出版社:平凡社
形式:四六判
目次

まえがき
序章 山本五十六と長岡
第一章 開戦前史
第二章 真珠湾攻撃
第三章 ミッドウェイ海戦
第四章 最後の決断
終章 余話として
あとがき
参考文献
 
ストーリーの概要
最後まで開戦に反対し、短期決戦を望みながら不本意な戦争を指揮した悲劇の海軍大将、山本五十六。
「こよなく懐かしく、親近感のもてる人――“山本贔屓”を自称する著者の集大成。
「戦争にあくまでも反対なら、風雲急を告げはじめたとき、辞任する道もあった。が、山本長官の真情からは、そんな卑怯未練なことは許されない。ふたたび責任放棄という汚名を着ることになるおのれを、どうして越後の人に見せられようか、なのである。
栄達して三国山脈を一度は越えた男が、おめおめとしくじって故国へ帰ってゆけるはずはないのである。越後生まれのかれの悲劇がそこにあった。」

目次の細部
■序章 山本五十六と長岡
 ・ 名をも命も……     ・ 山本を育てた雪国・長岡
■第一章 開戦前史
 ・ 畏友・堀悌吉「派閥闘争」に倒る ・ 三国同盟に反対した海軍トリオ――米内・山本・井上 ・ 海軍はなぜ賛成に転じたか
■第二章 真珠湾攻撃
 ・ 石油にはじまった太平洋戦争 ・ 「大艦巨砲主義」との戦い ・ 連合艦隊のいちばん長い日  ・ 「騙し討ち」の汚名
■第三章 ミッドウェイ海戦
 ・ その不可解な決断  ・ 勝利をよびよせたもの ・ 集団催眠ということ  ・敗北ののちの海軍
■第四章 最後の決断
 ・ 戦艦突入せよ     ・ “孔雀”は撃墜された
■終章 余話として
 ・ 遺書――対米英戦に反対した名将の覚悟  ・ 恋文――純情提督・山本五十六  ・ “鈴木さんと山本さん”

暗号について
■第二章 真珠湾攻撃
 * 連合艦隊のいちばん長い日
  ・ 真珠湾攻撃時の暗号電文
  ・ 山本は、開戦通告の奇襲前通告を気にしていた・・・手渡す時期と攻撃実施時刻・・騙し打ちは避けなくては
 * 「騙し討ち」の汚名
  ・ なぜ通告は遅れたのか?・・・外務省の体質、派閥争い、使命感の欠如:日米交渉は出世の役に立たない!!
■第三章 ミッドウェイ海戦
 * 勝利をよびよせたもの・・・・情報に対する認識の差
  ・ 米軍による日本暗号の解読・・・何故解読されたのか?海軍の暗号はそれほど幼稚ではない!・・・細部分析
  ・ 情報に対する認識欠如・・・平文通信、強度の弱い暗号の使用
  ・ 日本海軍特務班が得た通信情報を無視
 * 敗北ののちの海軍
  ・ 米国に対する秘匿度は弱かったのに、日本国内に対する秘密主義の強さ・・・天皇、首相、陸軍にも実態を知らせず
■第四章 最後の決断
 * “孔雀”は撃墜された
  ・ 視察電報の暗号解読による山本の撃墜
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